セブスト Fan Fun Festa

スマホゲーム「セブンズストーリー」とその運営への愛がみなぎる二次創作ショートストーリー

再びよみがえる大魔導

プロローグ

トルッフ山の死霊騒ぎの一件で、マリアンナを新たな仲間に加えたアルフ一行。

強力な退魔師が加わり大きく戦力を上げたパーティに、再び死霊の噂が舞い込む。

 

マリアンナ:アルフさん、ちょっといいですか?

アルフ:どうしました?

マリアンナ:スルーフ山の麓の洞窟に死霊が出たという噂があるんです。私は行かなければなりません。

アルフ:この前、大変な事件を解決したばかりですよ

ファルメア:少し休んでもいいんじゃない?

マリアンナ:それが……私の一族の問題で……

ラビィ:マリアンナのばあちゃんのセイラと関係があるのか?

マリアンナ:そうなんです。ちょっと皆様には説明しにくいのですが……

アルフ:事情は後でいいですよ。そういうことなら協力します。行きましょう、スルーフ山へ!

 

既視感その1

スルーフ山の麓の洞窟に到着したアルフ一行。噂の通り、洞窟には大量の死霊が発生していた。

死霊を倒しながらパーティは洞窟の奥へ向かう。

 

ラビィ:なんだか、デジャヴを覚えるな

アルフ:この山の死霊は、前の事件の死霊に似ていますね。何か関係があるんでしょうか?

ラビィ:まさか、ここの死霊達も、前の事件の首謀者イオスが生み出したのか

マリアンナ:違います……。おそらくここの死霊達は、イオスさんの友人で魔道士のシオンが生み出したものです

アルフ:魔道士のシオン?

マリアンナ:そう。シオンは当時イオスと並び称された、天才魔導士であり……祖母の恋人でした。

ラビィ:どういうことだ? セイラはイオスと付き合ってたんじゃねえのか?

マリアンナ:お恥ずかしい話です……。退魔師として駆け出しだったころの祖母は、二人の天才魔導士と出会いました。3人はとても仲の良い友人同士だったと聞いています。それがいつしか、恋に変わり……

ラビィ:二股だったってのか!?

マリアンナ:どうも、祖母は危険な関係ほど燃え上がるタチだったらしく……

アルフ:でも、イオスさんと別れたってことは、セイラさんはシオンさんを選んだってことですか?

マリアンナ:いえ……祖母は二人を同時に振った後、関係を断つためにルーツ王国を出たと聞いています。

ラビィ:嘆き悲しんだイオスは、トルッフ山に去っていったんだよな

マリアンナ:そうです、そしてイオスさんが行方不明になったすぐ後に、シオンさんはこのスルーフ山の麓で姿を消したそうです

ラビィ:なんだか、ますますデジャヴを覚えるな……

 

退魔師の教え

死霊を倒しながら洞窟の奥へ進む一行。

 

マリアンナ:さすがに、ここまで奥に来るとと冷えてきますね。

アルフ:マリアンヌさん、大丈夫ですか?

ラビィ:マリアンヌは薄着だからな。聖教会の所属とは思えないぜ

アルフ:ちょっとラビィ! マリアンナさんに失礼だよ

マリアンナ:いえ、いいんです。そんなふうに見えますよね……。この服は、私達一族の退魔師としての教えに基づいたものなんです

ラビィ:また、セイラさんか?

マリアンナ:そうです。退魔師として成功した祖母は言いました。「退魔師の衣装はセクシーであれ」と

ラビィ:死霊退治とセクシーな衣装になんの関係があるんだ

マリアンナ:死霊は一般的に、生前の感情をほとんど残してません

ファルメア:強い憎悪、殺意とか、そういう感情に支配されていると聞くわね

マリアンナ:祖母はそこに別の感情があることに気づきました

アルフ:別の感情ですか?

マリアンナ:死霊達は、乙女の柔肌に目移りするんです

ラビィ:ちょっとエッチだってことか?

マリアンナ:そのとおりです。そこに目をつけた祖母は、聖協会の衣装を改造し、この服を作りました。教会の神聖さで邪悪な力を弱めるとともに、祖母の美しい姿体に見とれた死霊にはスキが生まれ、周囲で戦う仲間達からも大きなダメージを与えることができました

ファルメア:退魔師の教えってそういうことだったの!?

マリアンナ:その発見は退魔師としての祖母の最大の功績と言われています。それ以来、私達の一族は、この衣装で死霊と戦っているのです

ラビィ:教会の聖なる力と、際どい衣装の性なる力の融合ってか

アルフ:ちょっとラビィ!

 

既視感その2

洞窟の最深部に到達したアルフ一行。壁面が闇に包まれ、そこから死霊達が湧き出している。

 

ラビィ:ここで行き止まりか。この感じは……

アルフ:前にも見た光景だね……

???:ダレだ……ワタシのジャマをするのは……

マリアンナ:なんて禍々しい、あなたがシオンなの!?

シオン:お、おぉぉ……。せ、セイラ、君なのか

ラビィ:このやり取りも繰り返すんだな……

 

マリアンナの衣装の力を借りたアルフたちは、シオンを次第に追い詰めていく

 

ラビィ:シオンがマリアンナの服装に目移りして、スキだらけになっているのを感じるな

ファルメア:男の悲しいサガよね

マリアンナ:これで終わりです。消えなさい!シオン!!

 

マリアンナの強力な一撃が、シオンを撃ち抜く。

 

シオン:ヨウやく、ボクの夢が、叶っ…た……

ファルメア:愛するセイラさんに身も心を滅ぼされるっていうのがあなたの願いだったのよね

シオン:な…なぜそれを、シっている……

ファルメア:残念ね。シオン。イオスはあなたと同じことをやって、先日この娘に滅ぼされたところよ

シオン:あ、アイツ……、またヌけがけしやがったな……

 

シオンの肉体がまばゆい力に包まれて、消滅する

 

ファルメア:まさか二人が同じことを思いついて、こんなことを実行するだなんて

マリアンナ:少し……少しだけ、彼らのために祈る時間をください。祖母は、二人を捨てたんじゃなくて、どちらかを選ぶことができなくて、二人の元を去ったのかもしれませんね……

 

エピローグ

スルーフ山の死霊騒ぎの一件で、死霊ハンターとして名前を上げたパーティに、再び死霊の噂が舞い込む。

 

マリアンナ:アルフさん、ちょっといいですか?

アルフ:どうしました?

マリアンナ:帝国領の辺境で死霊が出たという噂があるんです。私は行かなければなりません。

アルフ:この前、事件を解決したばかりですよ

ファルメア:そうよ。少し休んでもいいんじゃない?

マリアンナ:それが……私の一族の問題で……

ラビィ:またセイラの関係なのか?

マリアンナ:そうなんです…。祖母はルーツ王国を去った後、諸国を旅して退魔師として修行を重ねました。そして帝国ではやはり有名な魔術師と恋に落ちたという話が……

ラビィ:まさか、そういうのってルーツ王国や帝国だけじゃなくて……

マリアンヌ:フォーディース王国や和国にも同じような逸話が残っています。

ラビィ:なんで、振られた男がみんな死霊になって帰ってくるんだよ……

マリアンナ:男性のタイプが一貫しているんですかね。それを鎮めるのも私達一族の仕事ですから

アルフ:そういうものなんですね……

マリアンヌ:死霊によっては一年に一回、定期的に蘇ってくるものもいますからね

アルフ/ラビィ:せ、セイラさんって一体……

(FIN)

 

<公式によるキャラ・イベント紹介>

 

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