セブスト Fan Fun Festa

スマホゲーム「セブンズストーリー」とその運営への愛がみなぎる二次創作ショートストーリー

ラビィ姫 〜恋するニンジン畑〜 <前編>

プロローグ

冒険の旅を続けるアルフ一行の元を、ラビット族の老人が訪ねてきた。


ラビット族の老人:ここにラビィ様はいらっしゃいますか?

ファルメア:ラビィですか? そういえばどうしたのかしら?

アルフ:今はニンジン畑に収穫に行っていますよ。そろそろ帰ってくる頃かと

ラビィ:どうしたんだ??

ラビット族の老人:ラビィ様!!

ラビィ:な、なんだあ!?

ラビット族の老人:よくぞ、生きて……、生きていらっしゃったんですね。じいは……

ファルメア:一体どうしたの?! 知っている人?

ラビィ:俺は小さい頃から人間の町で暮らしていたからな。同族の知り合いなんていないよ

ラビット族の老人:ラビィ様……。寂しい思いをさせましたな……。あなた様はラビット王家第6代国王の第一王女、ラビィ姫です!

アルフ/ファルメア:ラビィ姫!

 

ラビィの秘密

アルフ:姫って……、ラビィ。おまえ女の子だったのか!?

ラビィ:ええっと、そんなことないと思うけど……

ラビット族の老人:われわれラビット族は、成人するまで男女の見分けがつかなくて、自分でも男性か女性かわからないのが普通なんです

ファルメア:ラビィはどうなの?

ラビィ:まあ、オレの場合は小さい頃から外で遊ぶのが好きだったし、ニンジンを引き抜く力も強かったから、自分では男かな〜って

アルフ/ファルメア:(適当だ……)

ラビット族の老人:ラビィ様は王家にお生まれになったのですから、お生まれになった際に宮廷の医師によって女性であると確認をされています。それにそのお顔。戦乱で亡くなったお妃さまにそっくりです

ファルメア:確かラビィはマイセ村の近くで魔物と戦っているアルフとばったりと出会ったのよね。その前は何をしていたの?

ラビィ:俺は小さい頃冒険者の一団に育てられて、故郷のことはあんまり聞いていないんだよな。旅の途中でとうちゃんとかあちゃんが亡くなって、冒険者達がまだ赤子だったオレをひきとって育ててくれたんだよ

ラビット族の老人:そのようにお聞きになっていたのですね。

ファルメア:事実はそうではないと……

ラビット族の老人:長い話になりますが、皆様、聞いていただけますか……

 

ラビット族の老人は名をシルベスタといい、王家に執事として仕える人物だった。

彼は知られざるラビィの出自を語った。

ラビィが生まれたのは、ルーツ王国とは海で隔てられた、獣人の国、ラビット王国であったこと。

ラビィはラビット王国の6代目の王と妃の間に生まれた初めての子どもであり、その誕生を国中が祝ったということ。

魔王が復活したのはちょうどその頃で、ラビット王国の領内であったこと。

ラビット王国は魔王に滅ぼされ、その際にラビィの父と母は殺されたこと。

ラビット族の多くが魔王の力で魔族に姿を変えられ、今その国は魔族領と呼ばれているということ。

そして、王都が魔族に襲われた際に、まだ生まれたばかりのラビィだけが当時王都に滞在していた冒険者の手に預けられ、国外に逃れたということ。

 

ファルメア:まさか海の向こうにあると言われる幻の獣人の国が、今の魔族領だったなんて……

シルベスタ:海を渡り、国外に逃れることが出来たのは、何人いたことか

ファルメア:あなたは今まで何をしていたの?

シルベスタ:私は冒険者とともにラビィ様をルーツ王国までお送りしたあと、海を渡り再び国へ戻りました。

アルフ:魔族領にですか?

シルベスタ:はい。仲間たちと一緒に戦うためです。今、あの地では、わずかに残ったラビット族の仲間たちが、隠れながら暮らしています。私はその一団に加わり、なかなかこの地に戻ることが出来ませんでした。
ラビィ様。あなたはラビット王家最後の生き残り、残された我々ラビット族の我々の希望なのです

 

ずっと黙って話を聞いていたラビィが口を開く

 

ラビィ:一度にそんなにたくさんのことを言われても、何をどう考えたらいいのかわからないよ……。ちょっと一人にしてくれないか……

シルベスタ:ラビィ様!

ファルメア:今はそっとしておいてあげましょう

 

おめかしさせたい

それから一週間、ラビィは調子が悪いといって宿にこもっていた。

そんなラビィの部屋をファティアとノエルが訪ねる。

 

ファティア:ラビィ。今日はどうしてもお願いしたいことがあるのよ

ラビィ:どうしたんだ?

ファティア:あなたが女の子だったって聞いて、私、いても立ってもいられなくて

ラビィ:なんだ?

ファティア:私にあなたをおめかしさせて!私が全力でコーディネートするから!!

ラビィ:えーー!

ノエル:そして、ノエルちゃんが、お姉さんウサギとして、大人のバニーの魅力を教えちゃうよ

ラビィ:(こいつら、オレを元気づけようとしてくれているんだな)

ラビィ:(オレもずっと引きこもっているわけにはいかないし……)

ラビィ:じゃあ、お願いしてみようかな! どうせなら可愛くしてくれよな

ノエル:そうこなくっちゃ

 


ラビィはファティア達に連れられるまま町の酒場に移動。その扉を開けると……


冒険者達:ラビィ、誕生日おめでとう!!

ラビィ:!!

セブティム:シルベスタさんに聞きました。今日はラビィさんの誕生日なんですよ

ラビィ:!!!

セプティム:アルフさんがみんなに声をかけて、今日の会を準備したんです

アルフ:ラビィ。君の生まれがどうだろうと関係ない。君は一人じゃない。僕らはラビィの仲間なんだよ

ラビィ:アルフ……。みんな……


その後は、ラビィを囲む飲み会が始まる。

ファティアとチュリエがこの日のために用意した大量の衣装に次々に着替えさせられるラビィ。

アンジェリアのアイドル衣装風ロッドラビィ、ノエルとおそろいのバニーガール風ハンマーラビィ、そしてガーネットの際どい衣装風の格闘ラビィ。

 

オーガスト:ラビィちゃんかわいいねえ。今度おじさんとデートしないか!

チュリエ:オーガストさんはだめです!

ファルメア:なんだか何も着ないよりもエッチな感じに見えるわね……

トッフォー:あー、アルフが真っ赤になってる

シルヴィア:少年、一体何に反応しているのかな!?

 

最後に用意された赤いドレスをまとって現れたラビィ

 

シルベスタ:これはラビィのお母様のウェディングドレスをイメージして作っていただきました。じいは……、じいは……

ラビィ:シルベスタ、いろいろありがとう。なんだか照れるなあ

アルフ:ラビィ、とてもキレイだよ。いつものラビィじゃないみたいだ 

 

 

この気持は?

そんな酒場に町の住人が飛び込んできた。

 

町の住人:大変だ。町の西門に大量のマモノが出たんだ。助けてくれ。

アルフ:ラビィ、いくよ。街を守らないと

オーガスト:すまん、アルフ、俺達は飲みすぎて動けねえ……

アルフ:オーガストさん達は、ここに残って。下手に動くと危ないですよ。お酒を飲んでないメンバで向かおう。ラビィいくよ

ラビィ:お、おう!


アルフと赤いドレスのラビィは、酒場を出て西門に向かう。そこには大量のマモノが押し寄せていた。


ラビィ:こりゃあ、腕がなるなあ。あ!イテっ!!!

アルフ:どうした、ラビィ!?


ドレスの裾に足を取られて倒れたラビィに、アルフが駆け寄る


アルフ:大丈夫か

ラビィ:う、うん。スカートが足に引っかかって……。足を挫いたみたいだ

アルフ:ラビィはここで待ってて

ラビィ:でも、あんなにたくさんのマモノが……

アルフ:大丈夫!僕にまかせて。君は必ず守るから


アルフはそいうと大声でモンスターを挑発する。


アルフ:こっちだモンスター達。ラビィには指一本触れさせないぞ

 

アルフはすごい気迫で、モンスターたちを威嚇し、次々と倒していく

 

ラビィ:(アルフの背中がいつもと違って見える)

ラビィ:(なんだか胸がドキドキする……。なんだこの気持ちは……)


ラビィはアルフの背中から目を離すことが出来なかった

 

 

恋するニンジン畑

翌日、ラビィがニンジン畑で収穫をしていると、見たことのないニンジンが出来ていた。

うすい綺麗なピンク色で、ハートの形をしている。

 

ラビィ:なんじゃこりゃー

シルベスター:ラビィ様

ラビィ:シルベスタ、いつの間にそこに?

シルベスター:これは恋するハートニンジンです

ラビィ:ハートニンジンだって!?

シルベスター:我々ラビット族が恋に落ちるとニンジン畑に生えてくる魔法のニンジンですよ

ラビィ:!?

シルベスター:姫様。恋をされていますな

ラビィ:そ、そんなわけねえだろー!


真っ赤になって、否定するラビィ。


ラビィ:こんな出来損ないのニンジン、みんなに見せられないよ


ラビィは慌ててガーデンの一面に生えたニンジンを次々と引き抜いていくが、すべてがハートニンジンになっている


ラビィ:オレは恋なんかしてないからなー


ラビィは大量のハートニンジンを抱え、シルベスターの元から走って逃げ去る。

 

 

自分の気持ちに気づいたラビィ。

アルフ、セプティム、ラビィの三角関係の恋の行方は。

そして、魔王に支配されたラビット王国の運命は。

後編に続く

 

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転生したらアルフくんだった件

プロローグ

俺は37歳の会社員。毎日深夜まで残業して働く社畜で、彼女はいない。

そんな俺の唯一の癒やしは、ウィズエンターテインメントのスマホゲーム「セブンズストーリー」だ。

優れたデザインで、俺の萌ツボをしっかりと押さえてくるキャラクター達。

中でも本作のヒロインで、1周年ガチャでまさかのプレイアブルキャラクターとして実装されたセプティムちゃんは、俺の最高の推しキャラである。

仕事を終えて駅に向かう俺が、交差点で信号を待ちながら、セブストのモデルビューアでセプティムちゃんを眺めていると、そこに暴走したトラックが突っ込んできた。

周囲で上がる悲鳴。

スマホを見ていて、一瞬反応が遅れた俺がトラックに気づいたときには、もう手遅れだった。

交通事故にあう時、人は時間の流れが遅く感じられるというのは本当のことらしい。

ひどくゆっくりと近づくトラックに対して、とっさに俺が採った行動は、手に持ったスマホを身体で庇うことだった。

全身を打ち付けられ、跳ね飛ばされる。

20メートルほど飛ばされた俺は、そのままスマホを抱きかかえるような姿で地面に転がった。

 

俺:(このまま、俺は死ぬのか……)

俺:(まあ、大して人生に悔いがあるわけじゃない。唯一の心残りは、もうすぐ来るハロウィンイベントに向けて溜めたジェムでミスティちゃんをお迎え出来なかったことぐらいか……)

俺:(こんな時アルフくんだったら、形見の指輪でHPを1だけ残して生き残るんだろうな……)

 

最期の瞬間に、そんな下らない妄想が浮かぶ自分が可笑しくなる。

そんな俺の耳元に、聞き慣れない機械的な音声が響いた。

 

脳内に響く声:スキル「根性」を獲得しました

俺:(何だ……幻聴が聴こえるな。人生の最期に、セブストが俺の願望を叶えようとしてくれるのか? 俺は、本当にこのゲームが好きだったんだな。次に生まれ変わるとしたら……)

脳内に響く声:ディメンションキューブの発動を確認。これよりアンドリュー王統治時代のルーツ王国に転送を開始します

 

そこで俺の意識は途絶えた。

 

 

目覚めると

セプティム:アルフさん! アルフさん!

俺:う……、うう?

セプティム:良かった。目が覚めたんですね。急に倒れるからびっくりしましたよ

 

見慣れた少女がそこにいた。

薄紫のショートカットの美少女が、俺を心配そうに見つめている。

 

俺:ええっと、これは……?

 

俺は自分が憧れのセプティムちゃんに膝枕されているという状況に気づき、慌てて飛び起きた。

 

セプティム:大丈夫ですか? まだ休んでいたほうが

俺:え……、ええっと、本物のセプティムさん?

セプティム:本物ってどういうことですか、アルフさん

俺:アルフ? 俺が??

セプティム:本当に大丈夫ですか!?

 

突然すぎる状況に頭がついていかないが、目の前の少女は確かにセプティムちゃんだ。
こうなると試さないわけにはいかない。

 

セプティム:アルフさん! なんでスカートをめくるんですか!!

俺:やっぱり白い……

セプティム:アルフさん、なんだか今日はおかしいしいですよ……

 

蒼い瞳の少女は涙目になって怒っているようだ。

しまった。ついモデルビューアを見ているときの癖が出てしまった。

パンツを見られると、そりゃあ普通は怒るよな……

そこに現れる狐のお姉さん。

 

アヤコ:見せてもらったぞ、アルフ。まさか昼間からそんな大胆な行動に出るとは、お主も隅に置けんのう……

俺:アヤコ様!?

アヤコ:なぜわらわは様付なんじゃ。裸で付きおうたお主とわらわの仲ではないか。

 

アヤコはそういうと、俺の腕を両手にとって抱き寄せる。

俺の腕にとてもやわらかいものが……。

アヤコ様。4人目のセブンズフェスキャラとして実装されたマジックギア使い。

謎めいた大人の魅力を漂わせるアヤコ様は、セプティムちゃん一途だった俺の心を大きく揺るがせる存在だった。

 

セプティム:裸って一体どういう……

ファルメア:アヤコ。あんまりアルフとセプティムをからかわないの

アヤコ:二人とも真っ赤になっておるぞ。かわいいのう

 

俺はどうやら状況を理解しはじめていた。

ここはルーツ王国。俺はアルフくんになっているらしい。

これは今、流行りの異世界転生というやつではないか……

ここにもしTwitterがあれば、セブスト民の皆さんに教えてあげたい。

セプティムちゃんの膝枕はすごく柔らかかったです。

リアルなアヤコ様はとてもいい匂いがします。そしてやはり履いていないような……

 

スキルを獲得しよう 

異世界転生というと、チートな能力を獲得するのが定番の流れだ。

この前事故にあった時に脳内に響いたあの言葉は、俺が自由に能力を獲得できることを示しているのではないか?

 

脳内に響く声:攻撃力+4%を獲得しました。

 

ほら。少し考えただけで、スキルを獲得できた。

 

脳内に響く声:会心+4%を獲得しました。

 

いい感じ。このままスキルを増やしてチートな強さを発揮するのだ。

 

脳内に響く声:束縛、与ダメ+6%を獲得しました。打衝+6%を獲得しました。幽体与ダメ+6%を獲得しました。飛行与ダメ+6%を獲得しました。スロウ、与ダメ+6%を獲得しました……

 

なにか変だと気づいた時、無情な言葉が響いた。

 

脳内に響く声:砂が足りません。ジェムを利用しますか?

 

砂ガチャだったんですね……。

セブストの世界は転生しても、ゲームバランスに厳しかったです。

 

エピローグ

そんなこんなで、俺のアルフくんとしての冒険者生活が始まった。

まだこの世界は謎ばかりだ。

元の世界に帰ることはできるのか?

いつの間にかアクセサリーとして身につけていたディメンションキューブの意味はなんなのか?

メインストーリーの第六章はいつになったら実装されるのか?

 

ただし、これだけはわかる。

アルフくんとして生きるのは大変だ。

他の冒険者と比べて体力があるわけでもない星3の身で、特技は「挑発」と「根性」だ。

いつも先頭に立って、敵のヘイトを誘い、ギリギリの体力で生き残る。

相棒のラビィにすら攻撃力で劣る俺の役割は、敵を引きつけて味方を守ること。

これは正直かなりつらい。こんな地味な主人公が他にいただろうか?

それでも俺は、あの日、交通事故でトラックに轢かれたときと同じような苦痛を全身に受けながら、今日も戦い続ける。

あの少女、セプティムを守る最強の盾として。

きっとそれが、俺がこの世界に転生した意味なのだから。

(FIN)

 

 

<公式によるキャラ紹介>

 

 

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再びよみがえる大魔導

プロローグ

トルッフ山の死霊騒ぎの一件で、マリアンナを新たな仲間に加えたアルフ一行。

強力な退魔師が加わり大きく戦力を上げたパーティに、再び死霊の噂が舞い込む。

 

マリアンナ:アルフさん、ちょっといいですか?

アルフ:どうしました?

マリアンナ:スルーフ山の麓の洞窟に死霊が出たという噂があるんです。私は行かなければなりません。

アルフ:この前、大変な事件を解決したばかりですよ

ファルメア:少し休んでもいいんじゃない?

マリアンナ:それが……私の一族の問題で……

ラビィ:マリアンナのばあちゃんのセイラと関係があるのか?

マリアンナ:そうなんです。ちょっと皆様には説明しにくいのですが……

アルフ:事情は後でいいですよ。そういうことなら協力します。行きましょう、スルーフ山へ!

 

既視感その1

スルーフ山の麓の洞窟に到着したアルフ一行。噂の通り、洞窟には大量の死霊が発生していた。

死霊を倒しながらパーティは洞窟の奥へ向かう。

 

ラビィ:なんだか、デジャヴを覚えるな

アルフ:この山の死霊は、前の事件の死霊に似ていますね。何か関係があるんでしょうか?

ラビィ:まさか、ここの死霊達も、前の事件の首謀者イオスが生み出したのか

マリアンナ:違います……。おそらくここの死霊達は、イオスさんの友人で魔道士のシオンが生み出したものです

アルフ:魔道士のシオン?

マリアンナ:そう。シオンは当時イオスと並び称された、天才魔導士であり……祖母の恋人でした。

ラビィ:どういうことだ? セイラはイオスと付き合ってたんじゃねえのか?

マリアンナ:お恥ずかしい話です……。退魔師として駆け出しだったころの祖母は、二人の天才魔導士と出会いました。3人はとても仲の良い友人同士だったと聞いています。それがいつしか、恋に変わり……

ラビィ:二股だったってのか!?

マリアンナ:どうも、祖母は危険な関係ほど燃え上がるタチだったらしく……

アルフ:でも、イオスさんと別れたってことは、セイラさんはシオンさんを選んだってことですか?

マリアンナ:いえ……祖母は二人を同時に振った後、関係を断つためにルーツ王国を出たと聞いています。

ラビィ:嘆き悲しんだイオスは、トルッフ山に去っていったんだよな

マリアンナ:そうです、そしてイオスさんが行方不明になったすぐ後に、シオンさんはこのスルーフ山の麓で姿を消したそうです

ラビィ:なんだか、ますますデジャヴを覚えるな……

 

退魔師の教え

死霊を倒しながら洞窟の奥へ進む一行。

 

マリアンナ:さすがに、ここまで奥に来るとと冷えてきますね。

アルフ:マリアンヌさん、大丈夫ですか?

ラビィ:マリアンヌは薄着だからな。聖教会の所属とは思えないぜ

アルフ:ちょっとラビィ! マリアンナさんに失礼だよ

マリアンナ:いえ、いいんです。そんなふうに見えますよね……。この服は、私達一族の退魔師としての教えに基づいたものなんです

ラビィ:また、セイラさんか?

マリアンナ:そうです。退魔師として成功した祖母は言いました。「退魔師の衣装はセクシーであれ」と

ラビィ:死霊退治とセクシーな衣装になんの関係があるんだ

マリアンナ:死霊は一般的に、生前の感情をほとんど残してません

ファルメア:強い憎悪、殺意とか、そういう感情に支配されていると聞くわね

マリアンナ:祖母はそこに別の感情があることに気づきました

アルフ:別の感情ですか?

マリアンナ:死霊達は、乙女の柔肌に目移りするんです

ラビィ:ちょっとエッチだってことか?

マリアンナ:そのとおりです。そこに目をつけた祖母は、聖協会の衣装を改造し、この服を作りました。教会の神聖さで邪悪な力を弱めるとともに、祖母の美しい姿体に見とれた死霊にはスキが生まれ、周囲で戦う仲間達からも大きなダメージを与えることができました

ファルメア:退魔師の教えってそういうことだったの!?

マリアンナ:その発見は退魔師としての祖母の最大の功績と言われています。それ以来、私達の一族は、この衣装で死霊と戦っているのです

ラビィ:教会の聖なる力と、際どい衣装の性なる力の融合ってか

アルフ:ちょっとラビィ!

 

既視感その2

洞窟の最深部に到達したアルフ一行。壁面が闇に包まれ、そこから死霊達が湧き出している。

 

ラビィ:ここで行き止まりか。この感じは……

アルフ:前にも見た光景だね……

???:ダレだ……ワタシのジャマをするのは……

マリアンナ:なんて禍々しい、あなたがシオンなの!?

シオン:お、おぉぉ……。せ、セイラ、君なのか

ラビィ:このやり取りも繰り返すんだな……

 

マリアンナの衣装の力を借りたアルフたちは、シオンを次第に追い詰めていく

 

ラビィ:シオンがマリアンナの服装に目移りして、スキだらけになっているのを感じるな

ファルメア:男の悲しいサガよね

マリアンナ:これで終わりです。消えなさい!シオン!!

 

マリアンナの強力な一撃が、シオンを撃ち抜く。

 

シオン:ヨウやく、ボクの夢が、叶っ…た……

ファルメア:愛するセイラさんに身も心を滅ぼされるっていうのがあなたの願いだったのよね

シオン:な…なぜそれを、シっている……

ファルメア:残念ね。シオン。イオスはあなたと同じことをやって、先日この娘に滅ぼされたところよ

シオン:あ、アイツ……、またヌけがけしやがったな……

 

シオンの肉体がまばゆい力に包まれて、消滅する

 

ファルメア:まさか二人が同じことを思いついて、こんなことを実行するだなんて

マリアンナ:少し……少しだけ、彼らのために祈る時間をください。祖母は、二人を捨てたんじゃなくて、どちらかを選ぶことができなくて、二人の元を去ったのかもしれませんね……

 

エピローグ

スルーフ山の死霊騒ぎの一件で、死霊ハンターとして名前を上げたパーティに、再び死霊の噂が舞い込む。

 

マリアンナ:アルフさん、ちょっといいですか?

アルフ:どうしました?

マリアンナ:帝国領の辺境で死霊が出たという噂があるんです。私は行かなければなりません。

アルフ:この前、事件を解決したばかりですよ

ファルメア:そうよ。少し休んでもいいんじゃない?

マリアンナ:それが……私の一族の問題で……

ラビィ:またセイラの関係なのか?

マリアンナ:そうなんです…。祖母はルーツ王国を去った後、諸国を旅して退魔師として修行を重ねました。そして帝国ではやはり有名な魔術師と恋に落ちたという話が……

ラビィ:まさか、そういうのってルーツ王国や帝国だけじゃなくて……

マリアンヌ:フォーディース王国や和国にも同じような逸話が残っています。

ラビィ:なんで、振られた男がみんな死霊になって帰ってくるんだよ……

マリアンナ:男性のタイプが一貫しているんですかね。それを鎮めるのも私達一族の仕事ですから

アルフ:そういうものなんですね……

マリアンヌ:死霊によっては一年に一回、定期的に蘇ってくるものもいますからね

アルフ/ラビィ:せ、セイラさんって一体……

(FIN)

 

<公式によるキャラ・イベント紹介>

 

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大きなカブニンジン

プロローグ

ラビィのニンジン畑。

それは、あらゆるニンジンが生産される場であり、一日に何度も収穫可能なそのすさまじい生産能力は、100名を超える規模で冒険するアルフ達の貴重な収入源であり、重要な栄養源でもある。

そんなニンジン畑に危機が訪れていた。

 

ラビィ:なんじゃこりゃ〜〜〜!!!

 

ラビィの叫び声に冒険者達が集まってくる。

彼らが見たのは畑を埋め尽くすほどの、大きなカブ……ではなくてカブニンジン。

 

ラビィ:こんな大きなカブニンジンが出来るなんて、さすがオレのガーデン。みなぎるー!

 

大きなカブニンジンをラビィがつかみ、力いっぱいひっぱる

 

ラビィ:うんとこしょ、どっこいしょ

 

それでもカブニンジンは抜けません。

 

ラビィ:なんだ、今の掛け声は??

アルフ:ラビィ、デカニンジンでパワーアップしてみたらどうかな

ラビィ:巨大化してあのニンジンを引き抜くんだな。燃えてきたー!

 

ラビィはおなじみの掛け声とともに巨大化。

大きなカブニンジンを大きなラビィが掴むと、力いっぱいひっぱる

 

ラビィ:うんとこしょ、どっこいしょ

 

それでもカブニンジンは抜けません。

 

ラビィ:かたいなあ。ちょっとみんな見てないで手伝ってくれよ

アルフ:そうですね。みんな手伝いましょう。これでは他のタネを植えることもできません。

 

大きなカブニンジンを数十人の冒険者達が取り囲み、一斉にひっぱる

 

冒険者達:うんとこしょ、どっこいしょ

 

それでもカブニンジンは抜けません。

 

ラビィ:一体どうなってんだ??

メルセデス:ここは私の出番のようね

アルフ:メルセデスさん!!

メルセデス:これは、ただのカブニンジンではないわ。これは古代の魔導書に記された魔法の大きなカブニンジンよ

アルフ:魔法の大きなカブニンジン?

ラビィ:なんでそんなことがわかるんだ?

メルセデス:さっきの掛け声よ

アルフ:「うんとこしょ、どっこいしょ」っていうあれですか??

ラビィ:なぜかこのカブニンジンを抜こうとするときには、あの声が出ちまうんだよなあ……

メルセデス:その声は、まさに魔導書の記載そのものだわ

アルフ:一体どうすればいいんですか?

メルセデス:闇雲に力で抜こうとしてもだめよ。大きなカブニンジンを抜くためには、手順があるのよ

ラビィ:手順だって??

 

おじいさん

メルセデス:まずはおじいさんが必要ね。

アルフ:おじいさん……ですか?

メルセデス:カブニンジンを最初に引くのはおじいさんと決まっているわ。

ラビィ:そんなもんなのか?

アルフ:おじいさんといえば……

 

そこに現れる一人の老人。

 

ニール:わしの出番のようじゃの

アルフ:ニールさん! でも魔法使いのニールさんにこんな力仕事をさせるわけには……

ニール:舐めるなよ、若造。見よ!この鍛え上げた身体! ワシの力、とくと見るがいい

ラビィ:ジジイ……やっぱり転職したほうがいいんじゃねえか

 

大きなカブニンジンをニールがひっぱる

 

ニール:うんとこしょ、どっこいしょ

 

それでもカブニンジンは抜けません

 

アルフ:抜けないですね……

メルセデス:ここでは抜けなくてもいいのよ。ものには順序というものがあるの。でも次がちょっと問題なのよね。

ラビィ:どうしたんだ??

メルセデス:次に必要なのはおばあさんよ

アルフ/ラビィ:おばあさん!?

 

おばあさん

アルフ:でも、私達のパーティには老年の女性の方はいませんよ

メルセデス:そうなのよね……

ラビィ:じゃあ、単純にこのパーティの年長者ってことでいいんじゃねえか? パルチェとか

パルチェ:誰が年長者ですって……

アルフ:パルチェさん! いたんですか

メルセデス:でも、パルチェ、今は緊急事態よ。私の計算では、この畑で栽培ができなければ、私達の冒険の資金は一ヶ月で底をつくわ

ラビィ:酒場に行くのも控える必要があるな

パルチェ:酒場に行けないのはちょっと……

ラビィ:今度一杯おごってやるからよ

パルチェ:……しょうがないわね。この貸しは高くつくわよ

 

大きなカブニンジンをニールがひっぱって、ニールをパルチェがひっぱる

 

ニール/パルチェ:うんとこしょ、どっこいしょ

 

それでもカブニンジンは抜けません。

 

アルフ:抜けませんね
メルセデス:この調子でいいのよ。あとは問題ないわ

 

孫娘〜ネズミまで

メルセデス:次は孫娘よ

アルフ:孫娘……。まあ、小さい子ってことですかね

リッカ:じゃあ、リッカやってみるよ!

ラビィ:お、いいねえ

 

そして同じことを繰り返し、次は犬。

 

メルセデス:ワウ族は誰かいないかしら?

シルヴィア:私がやるの?面倒くさいなあ

 

そして猫。

 

アンジェリカ:よーし。ステージの時間ね!

 

最後にネズミ。

 

ネス:じゃあ、ラッテ。お願いね!

メルセデス:これでメンバーはそろったわ

 

大きなカブニンジンをニールがひっぱって、ニールをパルチェがひっぱって、パルチェをリッカがひっぱって、リッカをシルヴィアがひっぱって、シルヴィアをアンジェリカがひっぱって、アンジェリカをラッテがひっぱる

 

全員:うんとこしょ、どっこいしょ

 

それでもカブニンジンは抜けません。

 

アルフ:抜けませんでしたよ?

メルセデス:おかしいわねえ。順番はこれであっているはずなのだけど……

 

おばあさん その2

アルフ:やっぱりおばあさんがいないせいですかね?

ラビィ:パルチェは、ちょっと年相応の深みに欠けているじゃねえか?

パルチェ:そこのウサギ。勝手なことを言ってると、焼いて酒の肴にするわよ…

メルセデス:しょうがないわね。やはり、老年の女性がいないとダメなのかもしれない

ラビィ:じゃあ、このパーティに新しいメンバが加わるまで、カブニンジンは抜けないってことか??

 

悩むパーティメンバの中で、アルフがとある可能性に気づく。

 

アルフ:もしかしたら、ここでいうおばあさんという条件は、必ずしも老年っていう意味ではなくて、もしかしたら単に年齢の大きさでクリアできるかもしれません

メルセデス:その可能性はあるわね

アルフ:エルフの皆さんって、確かとても長生きなんですよね? パーティにいるエルフの皆さんで、一番年上の方っておいくつなんですか?

ラシオ:アルフくん……。それはちょっと

シェンマ:エルフに年齢を聞くのは、とても失礼にあたるのんす……

アルフ:あっ、ごめんなさい……

 

ざわつくエルフ陣から、聖なる森の長が進み出る

 

ラムダ:や、やむを得ませんね……

ラシオ:姫様! まさか姫様にそんな役をさせるわけには

ラムダ:これも森の長たるものの務め……。今は緊急事態です。あくまでも可能性があるならば試してみるべきです

ラビィ:ラムダが一番年上だったのか。お前、いったい何歳なんだ??

ラシオ:ラビィくーん! 私達の話を聞いてたかな?? ちょっとあっちで弓の練習に付き合ってくれる!?

 

ラシオがあわててラビィを引き離すも、ラムダは引きつった笑顔で小声でブツブツとつぶやいている。

 

ラムダ:これも長たるものの務め……、長たるものの務めよ……

全員:(なんだかラムダ様が怖い!!)

 

大きなカブニンジンをニールがひっぱって、ニールをラムダがひっぱって、ラムダをリッカがひっぱって、リッカをシルヴィアがひっぱって、シルヴィアをアンジェリカがひっぱって、アンジェリカをラッテがひっぱる

 

全員:うんとこしょ、どっこいしょ

 

ようやくカブニンジンは抜けました

 

ラビィ:なんか出てきたぞ!!

 

いにしえの野菜の王

大きなカブニンジン:わしを眠りから覚ましたのは誰じゃ

ラビィ:カブニンジンが喋った!

アルフ:しかも立ち上がっていますよ!

大きなカブニンジン:わしはいにしえの野菜の王。お前達の力、試させてもらう

セプティム:大きな精霊の力を感じます

アルフ:まさか、幻晶獣!?

ラムダ:ここは私にまかせて!

 

魔法剣を携えたラムダが進み出る

 

ラムダ:あなたに聞きたいことがあるわ。なぜあなたは抜けたのかしら

大きなカブニンジン:ん……なんのことだ?

ラムダ:私がおばあさんだとでも言いたいのかと聞いているのよ!

全員:(ラムダ様めっさ怒ってますよ!!!)

ラムダ:塵になって、消えなさい! フローラルスピン!!

 

ラムダの一振りが、強力な風を巻き起こして大きなカブニンジンを襲う

 

大きなカブニンジン:問答無用かよーー!

 

大きなカブニンジンは消滅し、セプティムのペンダントに封印された。

 

エピローグ

その後、パーティの中ではエルフに年齢を尋ねることは絶対のタブーとなった。

大きなカブニンジンは、小回りの効く星1木属性幻晶獣として、パーティで活躍している。

そんなある日、ニンジン畑に再び危機が訪れていた。

 

ラビィ:なんじゃこりゃ〜〜〜!!!

 

ラビィの叫び声に冒険者達が集まってくる。

彼らが見たのは畑を埋め尽くすほどの、大きなモモ……ではなくてモモニンジン。

 

ラビィ:これは一体なんなんだ?

メルセデス:これは、古代の魔導書に記載された大きなモモタロウニンジンに違いないわ

ラビィ:モモタロウニンジン!

メルセデス:でもまずいことになったわね。大きなモモタロウニンジンはだいたい川上から流れてこなければならないものなのよ

ラヴィ:ニンジンなのに、なんで川上から流れてくるんだよ!

アルフ:どうしたらいいんでしょうか?

メルセデス:まあ、この場合仕方がないわ。とりあえずは、おじいさんとおばあさんよ

ラビィ:またかよー

メルセデス:今回はそれに加えて、イヌ、サル、キジが必要になるわ

ラビィ:イヌはとりあえずシルヴィアに頼むとして、サルとキジってなんなんだ???

メルセデス:サルはとりあえず、トッフォーでも呼んできなさい。キジはマルタちゃんに……

 

それは、どんぶらこっこで始まる物語。

物語はどこまでも展開し、いつまでも続いていく。

セブンズストーリーという物語に、次々と新しい仲間を加わり、果てしなく広がっていくように。

祝セブスト一周年。その物語がいつまでも魅力的で、終わりなく続いていきますように。

(FIN)

 

セブンズストーリー
セブンズストーリー
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セブストキャラソン回その2@ファニーコメット

 ※今回はセブストキャラクターの声優さんが歌う楽曲を紹介する仮想キャラソン回の第第二弾。今回は期間限定キャラ特集です。

→第1回はこちら

https://sevst-fan.hateblo.jp/entry/2018/06/03/122537

 

プロローグ

リリィが時空魔法で召喚した異世界の通信カラオケ機を使い、この世界の謎に迫る壮大な実験として行われたアルフ一行のカラオケ大会。

世界の謎を探求する魔術師と、盛り上がれればなんだっていい冒険者達の利害が一致し、第二回が開催されることとなった。

うだるような夏の熱気が冷めやらぬ王都の夜、今回会場に選ばれたレストラン「ファニーコメット」に冒険者達が集まる

 

オルデンヌ:いらっしゃいませー。ファニーコメットにようこそ!
私はこのレストランでウェイトレスをしているオルデンヌです。今日は司会もがんばるのでよろしくお願いしますね

冒険者達:おー

ソニア:向かいの店からヘルプに来たソニアです。今日はオルデンヌとのダブル司会で、最高の満足をお届けしちゃうよ!

冒険者達:おー

リリィ:冒険者のみなさーん。今日も私が研究する時空魔法で召喚したカラオケ機を使って、みんなに異世界の記憶再生実験に取り組んでもらうわよ。よろしくお願いしまーす

冒険者達:(この仕組は本当に謎なんだよね……)

ソニア:さあ、今日も魔法学園の全面強力でお届けする、超時空カラオケ大会。みんな歌を聞きながら、お酒もじゃんじゃん飲んでいってよね。

オルデンヌ:では、一曲目。このパーティのお祭り娘といえばこの人。トップバッターをお願いしますね

   

ノエル「ハッピークレセント」

 

レストランに設置されたステージの幕が開くと、胸元の開いたサンタスーツに身を包んだノエルが登場

 

ノエル:メリー・クリスマス! ……なんちゃって。ちょっと季節はずれだけど、このサンタノエルちゃんと一緒に、この夏の夜を思いっきり楽しんじゃおうね。

じゃあ、ノエル、歌いまーす。聴いてください「ハッピークレセント」

ハッピークレセント

ハッピークレセント

  • provided courtesy of iTunes

 

ソニア:ノエルちゃん、冒頭から盛り上がる曲をありがとー

オルデンヌ:会場との掛け合いのすごかったですね。さすがノエルさんです。メルセデスさんのメモによると、この曲は「神のみ」と呼ばれる世界で新人アイドルが歌う曲で、サビの中毒性が数多のファンを虜にした神曲とのことです

ソニア:「あなたにもっとプレゼント」っていう歌詞がサンタノエルちゃんにぴったりな曲だったね

オルデンヌ:ノエルさんから一言お願いします

ノエル:私の歌を聴いてくれたみんなの笑顔、最高だね〜。この後もたくさんの人が歌うので、盛り上がっていってね〜

ソニア:ノエルちゃん、ありがとう! それでは次はこの人だ。この夏のビーチを盛り上げた謎の美女の登場だよ

 

  

オランジェ「ギミー!レボリューション

 

ステージにスポットライトが当たると、パラソルを差したオランジェが現れる。傘を閉じると、柄に仕込まれたマイクを口にあててオランジュが口を開く

 

オランジェ:私も本当にやるのね。しゃあないなあ。3年ぶりの長期休暇、私も精一杯楽しませてもらうからね。

Youtubeの公式チャンネルより

 

 

オルデンヌ:オランジュさんの「ギミー・レボリューション」でした。夏にぴったりな曲で会場もすごい盛り上がりでしたね。

ソニア:この人が王都で「レボリューション」とか歌っていると、なんだか国際問題になりそうでドキドキするけどね

オルデンヌ:歌も上手でしたけど、オランジェさん、一体何者なんでしょうか

オランジェ:それはヒミツ。休暇中の乙女ってことで……(※オホホホとわざとらしく笑いながら退出)

オルデンヌ:オランジュさん、逃げるように去っていきましたね……

ソニア:じゃあ、次にいきましょう。この夏を水着で盛り上げたのは、もうひとり、この人でしたよね! じゃあお願いしまーす

 

クラリス「恋のセオリー」

 

ステージで腰に手をあて、ビーチボールを片手に登場する水着姿のクラリス

 

クラリス:どう?私の水着姿。この幸運を存分に噛み締めなさい!

恋のセオリー

恋のセオリー

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オルデンヌ:クラリスさん、素敵な曲をありがとうございました。オランジェさんとは別の意味の形で夏らしい曲でしたね

ソニア:メルセデスさんの楽曲メモに「サビが完全にサザン」って書いてあったわ。意味はわからないけれど、夏の終わりの切ない響きを感じさせる楽曲だったわね

オルデンヌ:そしてクラリスさん、なんだか、かわいいらしかったですね。

ソニア:デレたクラリスさんが見られたわよね。普段はシールドが固いクラシスさんも、水着でちょっと素が出ちゃったのかな

クラリス:なに勝手なこと言ってるのよ。でも今日は私も楽しかった。忘れられない思い出になりそうね

オルデンヌ:クラリスさん、ありがとうござました。次は、今日の忙しい間をぬって特別に駆けつけてくれたこの人です

 

 

ユーリ「HERO」

 

ステージに愛馬アクシオムに乗って駆け上がるユーリ。馬から降りると一言。

 

ユーリ:冒険者の出番はいつも唐突だと心得ている。俺の準備は万全だ

HERO

HERO

  • ブラッド・チャーリー・スタズ(CV:逢坂良太)
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オルデンヌ:ユーリさん、歌い終わると、アクシオムに乗って行ってしまいましたね。

ソニア:★5騎馬の機動力は伊達じゃないわね

オルデンヌ:この後、どこかでモンスター討伐の任務があるんだとか。しかし、曲もすごかったですね。

ソニア:完全に不意をつかれたわね。まさにヒーローすぎるわ

オルデンヌ:さあ、次は今年の春に登場したこの人ですよ

 

サクラ「Baby Sweet Gi(a)rl」

 

ステージに菅笠をかぶり、肩に大太刀をかついだ少女が登場

 

サクラ:和国より参りました、サクラと申しまする。国が違うと慣れないことも多くて、こんなところで歌うのは緊張しますが、ご教授よろしくお願いいたしまする

Baby Sweet Gi(A)rl

Baby Sweet Gi(A)rl

  • 烏丸千歳(cv.千本木彩花)
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ソニア:サクラちゃん、元気いっぱいの歌をありがとう

オルデンヌ:サクラさん、初々しい感じでかわいらしかったですね

ソニア:やっぱりサクラちゃんの魅力は礼儀正しさと初々しさよね

オルデンヌ:お団子もいっぱい用意していますから、いっぱい食べていってくださいね

サクラ:お団子!かたじけない

ソニア:次は、今年の梅雨に登場した二人組の登場だよ

 

コットン&ケロタン「ともだちっていいな…♫」

 

 

ケロタンとその背中に乗ったコットンがステージに登場。そのまま歌い出す

ともだちっていいな...♫

ともだちっていいな...♫

  • ロシア(高戸靖広)
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冒険者達:(コットンじゃなくて、ケロタンが歌うんかい!)

冒険者達:(戦闘のみならず、歌もケロタン任せなのね……)

コットン:ケロタン、お歌、上手に歌えたねー(※ケロタンにステッキで水をあたえながら)

ケロタン:ありがとう。コットンのことを考えながら歌ったよ〜

コットン:ずーっと一緒にいようねケロタン!

ケロタン:うん

ソニア・オルデンヌ:(二人の世界に入っていけない……)

オルデンヌ:す、素敵な歌をありがとうございます

ソニア:ちょっと変わった内容の歌だったよね

オルデンヌ:この曲は、メルセデスさんのメモによると「ヘタリア」という国々が擬人化された世界で「ロシア」という巨大な国が友達を求める気持ちを歌った曲ということです

ソニア:私達の世界でいうと王国や帝国が領土拡張を狙っている感じかしらね

オルデンヌ:「当時からクリミアを併合するロシアを予言していたと捉えるとブラックすぎるキャラソン」ってメモが付いているけど、何のことでしょう。

ソニア:じゃあ、次は二人続けて歌ってもらうよ。今年のバレンタインとホワイトデーを盛り上げた美男美女の登場だ!

 

ファティア「ミツボシ☆☆★」 ヴォクス「DRAGON HEART」

 

ステージに対になった衣装の二人が上がる。

 

ファティア:バレンタインで数多の求婚勝負をくぐり抜けてきた私の実力、ここでみせてあげるわ

ヴォクス:ホワイトデーに学んだ菓子作り。我ながらうまくできた手作りマカロンのような歌を今日はこの会場に振る舞うとしよう

ミツボシ☆☆★

ミツボシ☆☆★

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DRAGON HEART

DRAGON HEART

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オルデンヌ:二人ともかっこよかったですね!

ソニア:ファティアちゃんの歌は、アイドルマスターと呼ばれるアイドルの一人の曲で、最後に「目指せ六つ星」って歌う詞が印象的でした

オルデンヌ:ヴォクスさんのは、2つの前世の記憶をもって光と闇の両方の能力使いこなす聖剣使いの歌らしいですよ

ソニア:星6と双属性とは。ただでさえ☆5化して強い二人はさらなる高みを目指すことになるのかしら……

オルデンヌ:では次にいきましょうか。今年、夜になると移動がすばやくなるという能力を開花させ、「夜の女王」と呼ばれるに至ったこの人が登場しますよ!

 

ミスティ「クロックワークラブロマンス」

 

スポットライトを浴びるミスティ。眩しそうに眉をひそめている

 

ミスティ:私、すみっこが好きだから、こんな明るいのはちょっと……(※と言いながら、イントロが流れると取り憑かれたように歌い出す)


Youtubeの公式チャンネルより

 

冒険者たち:(ミスティちゃんが壊れた……)

ソニア・オルデンヌ:(コメントしづらい…)

ソニア:ミ、ミスティちゃん、闇が溢れる感じの力強い歌をありがとう!

オルデンヌ:すごくかっこよかったですね

ミスティ:なんだか不思議な記憶が蘇ったような……

オルデンヌ:メルセデスさんによると、魔物との戦う魔法学園で世界の時空を巻き戻す魔法を無意識に発動している少女らしいです

ソニア:やばいね。それってミスティちゃんの前世なの??

オルデンヌ:「他社ゲーなので詳細には踏み込まないように」ってメモがありますね

ソニア:時空魔法恐ろしいわ

オルデンヌ:ミスティさん、ありがとうございました。では、次はお正月にまさかの飛行タイプ登場したこの人です

 

ウェルメーフ「つるぺた

 

ステージに、空飛ぶこたつに乗ったウェルメーフが登場

 

ウェルメーフ:これは異国に伝わる冬の装備。一度入ると外には出られないと聞いていたけれど、未だに出ることができないわ……

つるぺた

つるぺた

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ソニア:(コメントしずらい楽曲が続くわ)

オルデンヌ:(これはこれで闇が深いですね……。闇属性魔法使いおそるべし)

ソニア:ウェルメーフちゃん、可愛らしい曲をありがとう

ウェルメーフ:魔法を使うのに貯蔵庫なんて必要ないのよ

ソニア・オルデンヌ:(気にしている!!)

ウェルメーフ:疲れたから帰る〜(※こたつ布団に潜り込んで発進)

オルデンヌ:ウェルメーフさん、ありがとうございました。それでは、本日のトリは、同じくお正月に登場したこの人です

 

ララ「コイノシルシ

 

ステージに振り袖を着たララが登場

 

ララ:私が最後なんて、お正月にお参りしたご利益がありましたかね。それでは聴いてください「コイノシルシ

コイノシルシ feat. 中川かのん

コイノシルシ feat. 中川かのん

  • 神のみぞ知り隊
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ソニア:ラストに相応しい歌をありがとう

オルデンヌ:なんだか幸せな気持ちになる曲でしたね

ソニア:メルセデスさんのメモには「『神のみ』を代表する名曲。ファンが涙するエンディングテーマ」とあるわね

冒険者達:アンコール、アンコール

ララ:ええっ? また歌うんですかぁ?

 

アンコールの最後はラララの大合唱に包まれたファニーコメット。

その後は飲めや食えやの大騒ぎになり、宴会は延々と朝まで続いた。

その晩、ファニーコメットは開店依頼の売上記録を更新したという。

 

エピローグ

リリィ:(今回の実験も大成功だったわ)

リリィ:(特にミスティが覚醒しそうになったのは大きな収穫ね。異世界でも私のように時空を操る力をもった仲間がいるということは、興味深いわ)

リリィ:(私にある前世の記憶は、この世界が何らかの魔力によって繰り返されている証拠なのかも)

リリィ:(ミスティの強大な魔力が時空魔法に応用できれば、この世界の謎に一歩近づくことができるのかもしれない)

リリィ:(それにしてもムーンクレストとファニーコメットはこのイベントで儲け過ぎよ。ひょっとしたら、私達はソニアさんとオルデンヌさんのしたたかな策略に載せれれているだけなのかも!?)

 

<楽曲リスト>

 

セブンズストーリー
セブンズストーリー
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イェルタのスライム出世街道

プロローグ

スライム大量発生事件でイェルタを新しい仲間に加えたアルフ一行。聖騎士が参加し、大きく戦力アップしたパーティには、ある問題が持ち上がっていた

 

ファルメア:アルフくん、ちょっといいかしら

アルフ:どうしたんですか、ファルメアさん?

ファルメア:最近、私達、スライム退治しかしてないわよね……

アルフ:ああ、そのことですね……。イェルタさんは、依頼を受けるときに、スライム討伐を最優先にしますからね…。

ファルメア:そう、来る日も来る日もスライムばかり……

アルフ:僕はちょっと楽しくなってきましたよ。スライムって同じように見えてちょっとずつ違うんですよね。赤青緑のスライムに加えて、セラフスライム、デモンスライム。それにデカいやつもいるんですよ。デカセラフスライム! デカデモンスライム! ああ、スライムってかわいいですよね

ファルメア:(ああ、ダメだわ。すっかりおかしな方向に……)ちょっとアルフくん、しっかりして! 私達にはもっと大きな目的があったはずよ

アルフ:はっ! そうでしたね……

 

そこにどこからともなくメルセデスが現れる

 

メルセデス:私に作戦があるわ

アルフ/ファルメア:メルセデスさん!!

メルセデス:イェルタがスライムにこだわるのは、過去のトラウマにとらわれているせいよ

ファルメア:確か巨大なスライムにのしかかられて一晩を過ごしたとか…

メルセデス:そう。彼女はそれを克服できないでいる

アルフ:一体どうしたらいいんでしょう?

メルセデス;ショック療法よ

アルフ/ファルメア:ショック療法!

メルセデス:トラウマの原因であるスライムと徹底的に向き合わせるのよ

アルフ:でも、これだけ毎日毎日スライムと戦っているのに、全然スライムを克服できていないみたいですよ

メルセデス:ここに私が王国中から厳選した、スライム関連の超高難度クエストがあるわ。これにイェルタを立ち向かわせるのよ

 

<公式によるイェルタ紹介>

 

食べられる?スライム

<伝説のパティシエからの依頼>

王国でNO.1のプリンを作ると言われる私だが、かつて森で出会ったアラモードの香りが忘れられない。普通のアラモードとは違い、チェリーを3つ頭に乗せたあの個体は、他とは比べ物にならない、芳醇かつ甘美な香りを放っていた。私は長年研究を重ね、あの香りを再現すべくプリンの開発を続けてきたが、どうしてもあれを再現することができない。
私が目指す至高のプリンを完成させるため、森に消えたあの一体を捕まえてきてほしい。

ファルメア:なにこの依頼……

メルセデス:王都の南の森で、ごく稀にこの3つのチェリーが乗った、アラモードが現れるらしいわ。

イェルタ:プリンの理想をモンスターに求めるなんて正気の沙汰とは思えないわ

メルセデス:断るのかしら?

イェルタ:まさか。きっとそのパティシエはスライムの邪悪な力で認識を惑わせられたのよ。私がそのアラモードを捕まえて、その勘違いを正してみせるわ

メルセデス:(ふふふ。ただでさえレアなアラモードの中で、このアラモードは伝説と言われるレア中のレアよ。一説によるとクエストを1000回周回しても出なかったとされるレアモンスターを、あなたに捕まえられるかしら)

ファルメア:(スライムを狩りをひたすら周回させて、イェルタがもうスライムを見たくないと言わせるまで続けさせるつもりね。恐ろしい作戦だけれど狙いは的確だわ)

 

王都の南の森、イェルタとイシーヌ、シルヴィアがスライム刈りを続けている

 

イシーヌ:もう3日間、寝てないですよ。なんで私達、延々とスライム刈りにつきあわされているんですか……

イェルタ:普通に森を彷徨うだけでは、あのレア物には出会えないわ。あなたたちの嗅覚が頼りよ

シルヴィア:ワウ族使いが荒すぎるぜ……。お……この香りは! 今まで嗅いだことのないうまそうな匂いだ!

イシーヌ:こっちです、イェルタさん! この香りは今までのアラモードとは別次元ですよ!!

 

睡眠不足から目が血走った3人の冒険者に囲まれた不幸なアラモードは、大きな容器に瓶詰めされ、涙目のまま王都のパティシエのもとに届けられた。
依頼主であるパティシエはそのアラモードの香りをベースに、新たなプリンを開発。
チェリーが3つ乗ったレアなアラモードの見た目そのままの新作プリンは、発見者であるイェルタの盾をモチーフにした皿に盛り付けられた。
「聖騎士が見つけた伝説のプリンアラモード」と名付けられたそのプリンは、その美味しさから王都の話題をさらうことになった。

 

伝説のパティシエ:聖騎士様、ありがとうございました。おかげで最高のプリンができました

イェルタ:本当にスライムをもとに新作プリンを作るとはね。あのアラモード、そんなに美味しいの?

伝説のパティシエ:まさか。アラモードはあくまでも姿と香りでプリンの擬態をしているだけで、食べられませんよ。しかし、あの香りはすごいです。私達人間の発想ではとても思いつくものではありませんでした

イェルタ:スライムでも、人の役に立つことがあるのね……

伝説のパティシエ:偶然の進化で身につけたんでしょうね。自然の力は偉大です

 

調理場には店頭に出される前のプリンが大量に並べられている

 

イェルタ:(まさか、まんじゅうに続いて、プリンまで作られるなんて……)

イェルタ:(確かにとっても甘い香りが食欲をそそるわ)

イェルタ:(趣味が悪い見た目だけど、せっかくだから、ちょっと食べてみようかしら。一つくらいもらってもいいわよね)

 

イェルタがプリンをスプーンですくい、口に含むと、パティシエが叫んだ。

 

伝説のパティシエ:聖騎士様! それはプリンじゃなくて、この前捕まえてきていただいたアラモードです!

イェルタは白目になり、口から泡を吹いて倒れる。


伝説のパティシエ:聖騎士様!!!

 

メルセデス達によって開かれた反省会

 

メルセデス:まさか、あの伝説のアラモードを捕まえてくるなんて、さすが最年少で聖騎士になったイェルタね。

ファルメア:あのプリンが話題になったこともあって、伝説のアラモードを捕まえた功績により、イェルタは王宮で叙勲されたらしいわね。

メルセデス:さすがとしか言いようがないわね。しかし、最後にあんな事件が起こるとは……

アルフ:イェルタさん、あれ以来、プリンは決して食べようとしませんよ。

ファルメア:残念ながら、スライム嫌いが克服されたとは思えないわね

メルセデス:しょうがない。次の依頼に行くわよ

 

ヨコシマ?なスライム

<とある辺境の領主からの依頼>
私の領地にある館に、スライムが大量に出現したため討伐してきてほしい。なお、応募は女性冒険者に限る。

イェルタ:簡単そうな依頼ね。

メルセデス:そうでもないわ。この依頼は、王都のギルドで長年解決されずに残っているのよね。挑んだのは何人もいたらしいのだけど、誰も依頼を達成できていないらしいわ

イェルタ:そこで私の出番というわけね

メルセデス:(出来ればこの依頼は使いたくなかったわ。ちょっと荒療治になるけれど、スライムの依頼はこりごりだと言ってくれるはずよ)

ファルメア:(女性冒険者に限る……? 嫌な予感がするわ)

 

依頼のあった館を訪れたイェルタ、チュリエとマチルダ。人里を離れ、鬱蒼とした森辺にぽつんと立っている館は、昔は貴族の別荘であったのか瀟洒な作りだが、今ではすっかり荒れ果てている。

 

イェルタ:気をつけて、マチルダ! スライムがスキルを使おうとしている

チルダ:スライムのスキルなんて大したことないわ。私にまかせて!

 

水スライムが口から水流を放つ。
チルダは、レイピアでそれを受け流すが……

 

チュリエ:マチルダさん!服が!

チルダ:なによ。この液体……、服が溶けてる??

チュリエ:キャー。私にもかかった。お気に入りの白いタイツが……

イェルタ:二人とも落ち着いて。私の後ろに下がって!

 

前衛としてスライムの攻撃を盾で受け止めるイェルタ。

しかし、次々と湧いてくるスライムに周囲を囲まれ、とても盾では防ぎ切れない

 

チュリエ:ひぃぃぃ、服が…服がぁ……

チルダ:て、撤退しましょう

イェルタ:私は下がらない! 私はもう二度とスライムに敗れるわけにはいかないのよ!

チュリエ:でもイェルタさんの服も……

イェルタ:私は聖騎士よ。こんなことで負けるわけにはいかない

 

イェルタが巨大な盾を構えてスキルを発動する

 

イェルタ:道を、開けなさい! シールドフォールブレイク!!

 

イェルタが繰り出した強力な一撃は、周囲のスライムを一掃するとともに、館の壁を吹き飛ばす。すると、何もなかったはずの壁の向こう隠し部屋が現れた。

 

イェルタ:そこにいるのは誰!?

領主:あわわわわ

チルダ:あなたは前に会ったことがあるわ。この土地の領主ね

イェルタ:この討伐の依頼主がなんでこんなところに?

領主:ちょ、ちょっと、心配になってな……。ここで隠れて見ておったのだ……

 

イェルタは盾を振り上げると、領主の脇の机を一撃で粉砕した。

 

恐怖に凍りついた表情の領主に、イェルタが告げる。

 

イェルタ:ふざけないでください、領主様。あなたが仕組んだんですね

チュリエ:(イェルタさんカッコいい!)

チルダ:(でも、いろいろ見えちゃっているわよ……)

 

その事件は、王国で大きな話題になった。
イェルタにより領主のヨコシマな企みが明らかになったことをきっかけに、様々な不正が暴かれ、領主はその身分を剥奪された。

 

イェルタ:(あの館のスライム達は、領主によって服を溶かすように改造された魔法生物だったのよね)

イェルタ:(そう考えると、あのスライムたちも被害者だわ)

イェルタ:(スライムが悪いんじゃない。それを悪用する人間のほうが……)

チュリエ:イェルタさん!

イェルタ:どうしたの?チュリエ

チュリエ:私達の活躍が、王都でお芝居になっていますよ! この雑誌で特集されています

イェルタ:なになに……。聖騎士乙女の肌を濡らすスライム……。巨大な盾の影にのぞくチラリズム! 何よこれ!!!

チュリエ:ちょっとエッチな演出が話題で、連日大賑わいらしいですよ

 

イェルタは真っ赤になって叫ぶ

 

イェルタ:やっぱり、スライムなんて大っ嫌いよー!

 

メルセデス達によって開かれた反省会

 

メルセデス:あの依頼に冒険者達が泣かされてきたのは知っていたけれど、その裏に、こんな変態領主のヨコシマな陰謀があったなんて……

ファルメア:一連の功績を認められたイェルタは、王宮で二度目の叙勲らしいわよ

メルセデス:スライムだけで、聖騎士として実績を重ねるイェルタさんはさすがとした言いようがないわね

アルフ:でも、以前にもましてスライムに憎しみを持つようになったような……

ファルメア:あれは照れ隠しというか、八つ当たりに近いものを感じるけどね……

メルセデス:しょうがいわね。最後の手段を出すわ

 

増えるスライム

<湖畔の村からの依頼>
湖でスライムが大量発生した。スライムが増えすぎて湖なのか、スライムなのかわからなくなっている。とにかくやつらを退治してほしい。 

 

イェルタ:ちょっとわけがわからない依頼ね。

メルセデス:私もこれに関してはよくわからないのよね。とにかく現地は大変なことになっているらしいわ

 

湖畔を訪れたイェルタとワイルドストロゥ、そしてリッカ。彼女達が目にしたのは、大量のスライムが湖を埋め尽くす光景だった。

 

イェルタ:まさか、これほどの状況とは……

村長:ここは美しい湖の景色が有名な別荘地だったんですが、こんなことになり、村には誰も寄り付きません。特に産業も観光資源もないこの村はもう終わりです

イェルタ:私達にまかせて! 

 

(討伐1日目)

イェルタ:さあ、ガンガン討伐していくわよ

ワイルドストロゥ:スライムを一掃して、ここをいちご畑にしてやるぜ

リッカ:わーい。きれいなスライムさんだぁ

 

(討伐3日目)

イェルタ:少しは数が減ってきたかしら。さあ、今日もガンガンいくわよ

ワイルドストロゥ:スライムが多すぎて、だんたんイチゴみたいに見えてきた

リッカ:このスライム達にのっかると、ボールプールみたいで楽しいよ。ほら、村の子たちも、怖くないからおいでよ

 

(討伐5日目)

イェルタ:半分くらいにはなったかしらね。今日もガンガンいくわよ

ワイルドストロゥ:リッカ、今日は何して遊ぶ?

リッカ:今日も村の子ども達が遊びにくるらしいよ。今日もスライムさんに乗ってぷかぷか浮かんで遊ぼう

 

(討伐6日目)

雨が降って、討伐はお休み

 

(討伐7日目)

イェルタ:まさか……。数が元にもどっている……

ワイルドストロゥ:お天気になったし、今日は遊ぼう!

リッカ:そうだね。スライムで何して遊ぼうかなー。

イェルタ:……………。ちょっと二人だけずるいわよ。こうなったら、私も一緒に遊ぶんだから!!

ワイルドストロゥ:いいねー。そうこなくっちゃ!

リッカ:その盾に乗って、スライムの上を滑れば面白いんじゃない!

ワイルドストロウ:俺はこの鎧で滑るぞ。競走だ!

 

(討伐一ヶ月目)

イェルタ:村長さん……すみません。討伐できませんでした……

村長:いや、あなた達が、毎日楽しそうにスライムと遊ぶのを見て、やっと私達も見方を変えることができました

イェルタ:え?

村長:私達は最初、スライムを恐ろしいものだと思っていました。聖騎士様はそんな私達に、別の視点を与えるために毎日あんなことをしてくれていたんですよね

イェルタ:ええっと……

村長:やっと我々も気づきました。この村のスライムは、決して人を襲うことはない、おとなしいスライムです。村の子どもたちも、私達もスライムのことが大好きになりました。私達はスライムとともに生きていこうと思います。これは約束のお礼です

イェルタ:いや、こんなものを受け取るわけには……

 

その後、村は安全なスライムと遊べる一大テーマパークとして整備され、ルーツ王国で最も有名な観光スポットとなった。
中でも人気なのは、イェルタの盾をかたどった乗り物でスライムの上を滑走するスリリングなアトラクションで、「聖騎士の盾サーファン」と名付けられた。

 


メルセデス達によって開かれた反省会

 

ファルメア:これで良かった……のかしら?

メルセデス:きっと良かったのよ。無害なスライムとの共存を選んだ彼女の選択は、きっと転機になるはず

ファルメア:イェルタは、村の課題を解決し、国の一大観光地を作った功績を認められ3度目の叙勲。村の観光大使にも任命されたらしいわね。

メルセデス:聖騎士団の次期団長と噂されているそうね。スライムだけでここまで上り詰めるなんて恐ろしい才能だわ。

アルフ:この一件依頼、イェルタさんはスライム討伐のことを言わなくなりましたね。最近ずっと何かを考え込んでいるみたいですけど……

 

エピローグ

森を一人で歩くイェルタ。そこに巨大な影が現れた。

 

イェルタ:お前はあのとき私が敗れた、巨大スライム……

 

盾をかまえ、スライムをにらみつけるイェルタ。
しかし、イェルタはふっと笑みをこぼすと、構えをほどいた。

 

イェルタ:今はもう、あなたと戦う気持ちにはなれないわ

 

それを聞いた巨大スライムは、うれしそうにプルプルと震えると、イェルタに背中を向けた

 

イェルタ:背中に乗れっていうの???

 

イェルタが背中に上ると、スライムがうれしそうに動き出した。イェルタを背にのせて、森の中でくるくるとまわるスライム。

 

イェルタ:うふふ。楽しかったわ。でもここでお別れね。私もあなたの仲間を沢山倒してきた。あなただってきっとそう。あの村では、たまたまうまくいったけれど、スライムが私達人間にとって、恐ろしいモンスターであることに変わりはないわ。でもいつか人間とスライムが、本当の意味でわかり会える日がくるのかもしれない。

 

スライムはそれを聞くと、寂しそうにプルプル震えると、森の中に消えていった。

 

イェルタ:(なんだか、あのスライムとはまた会えるような気がする)

 

それは後に、王国最初のスライム騎士となるイェルタとその相棒の騎スライム、スラリン(本名スッラ・コルネリウス・リングフィールド)の二度目の出会いだった。

(FIN)

 

 

セブンズストーリー
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本当は怖いケッロ・タングロッティー

プロローグ

あめあめ村の一件で、コットンとケロタンを新たなメンバとして加えたアルフ一行は、地方のとある町に滞在中。
王都の急な依頼に対応するためパーティを離れていたファルメアが、久しぶりにパーティに戻ってきた。

 

ファルメア:ただいま、みんな

アルフ:おかえりなさい、ファルメアさん。王都での急ぎの用事はどうだったんですか?

ファルメア:それがね、空振りだったのよ。馴染みの冒険者ギルドから依頼があったんだけど、私が着いたときにはもう取り下げられた後だった

ラヴィ:どんな依頼だったんだ?

ファルメア:とある辺境の村からの依頼でね。そこはとある邪神に支配されていて、数年に一度女の子が人身御供に捧げられているっていうのよ

アルフ:穏やかじゃないですね。その邪神を討伐してほしいっていう依頼ですか?

ファルメア:そうだったんだけどね……。ちょっと遅かったみたい。ギルドに依頼してきた男は言ったそうよ。「手遅れだった。今回も娘は行ってしまった」。そう言って肩を落として帰っていったらしい。

ラヴィ:ひでえ話だな。

アルフ:なんという村の依頼だったんですか。

ファルメア:場所は依頼を受けてから明かすと聞いていたようで、わからないのよね。

アルフ:じゃあ、手がかりはないと……

ファルメア:あ、でも確か、その邪神の名前は聞いたわよ。うろ覚えだけど、長ったらしい名前なのよね。確か、ゲルロ・ズベーラバンギ……、ええっと、なんだったかな??

 

そこに、コットンがケロタンに乗って現れる

 

コットン:はじめまして、ファルメアさん。最近このパーティでお世話になることになったコットンです。

ファルメア:ええっ! なんで女の子がマモノに乗っているの?

ケロタン:マモノだなんて失礼だな

アルフ:そうですよ。ファルメアさん。ケロタンはコットンさんの相棒。とっても心強いこのパーティの新メンバです

ケロタン:はじめまして。ボクの名前は、ケッロ・スペーラファンビ・タングロッティー。人呼んで、ケロタンさっ!

ファルメア:!!!

 

あめあめ村の真相

コットン&ケロタンと挨拶を済ませたファルメアは、アルフ達を呼び出した。

 

ファルメア:アルフ、ラビイちょっといいかしら……

アルフ:どうしたんですか?ファルメアさん

ファルメア:どうしたんですか、じゃないわよ。あのカエルの名乗った名前、私が聞いた邪神の名前とやけに似ているだけど……

アルフ:何かの間違いじゃないですか。ケロタンはコットンさんの村の守り神なんですよ

ファルメア:村を支配する邪神は、大体自分のことを守り神と呼ばせるものよ……。そもそも、あんな小さい子がどうやってカエルと知り合いになったの?

アルフ:泉が枯れて困っていたケロタンを、森に入ったコットンさんが助けたんですよ。

ファルメア:どうして、あんなにちっちゃい子が一人で森に入るの?

アルフ:なんでも村の教会に伝わるステッキを持って、魔法の練習に行ったんだとか……

ファルメア:あのステッキは生贄の子どもの印ってわけね。それを持たせて森に入るように仕向けたんだわ。あのステッキは一体どうやって使うの?

ラビイ:コットンにしか出せない不思議な水をケロタンが飲むらしいぜ

ファルメア:そんな方法によって生贄の精気を吸い取っているのね……

ラビイ:なんだか、それはそれで辻褄があってきて怖えな……。でも、コットンがステッキを使ったら、村には雨が降ったんだぜ

ファルメア:それは、生贄を差し出したことで、邪神の怒りが収まったせいね。あの子が旅に出るといったときに親御さんはなんといったの?

アルフ:コットンさんをくれぐれも頼むって、泣きながらケロタンにお願いしていたらしいですよ

ファルメア:親御さんは覚悟を決めてたってことね。悲しい決断だわ。

ラビイ:あれって、そういう話だったのか!?

 

ケロタンは何を食べるのか?

アルフ達とファルメアの相談は続く

 

ファルメア:大体あの巨大なカエルは一体何を食べているの?

アルフ:言われてみると不思議ですね。ケロタンが何かを食べているところは見たことがないですね。

ファルメア:見た目からして、明らかに肉食よ、あの生き物。

ラヴィ:きっと、あれだな。カエルって虫を食べるから、みんなの見てないところでホーネットでも食ってんじゃねえか

アルフ:それはそれで、ちょっと怖いですね……

ファルメア:それに、この話をしながら思い出したんだけど、私は王都のギルドで噂を聞いたことがあるのよ。

アルフ:なんですか?

ファルメア:王都には雨の時期になると、カエルの背に乗った可愛らしい少女の冒険者が現れることがあるらしいわ。

アルフ:コットンさんとケロタンみたいですね

ファルメア:そうね。でもこの話が恐ろしいのは、カエルはいつも同じなんだけど、背中に乗っているのは毎回違う女の子なんだって……

ラビイ:それってまさか……

ファルメア:……ねえ、ケロタンは本当に何を食べているのかしら……

 

調査開始

コットンとケロタンの様子を物陰から見守るアルフとファルメア

 

アルフ:ファルメアさん。こんな盗み見のような真似はちょっと……

ファルメア:アルフくんは甘すぎるのよ。何かが起こってからでは遅いわ

 

ケロタンを相手に遊び回るコットンが、躓いて足をすりむいた。

 

コットン:痛いよー、ケロタン

ケロタン:大丈夫だよ。こんなの舐めておけば治るさ

 

ケロタンの舌がコットンに向かって伸びる

 

ファルメア:待ちなさい!ケッロ・タングロッティー!! ついに正体を現したわね。

ケロタン:一体なんだい、ファルメアさん

ファルメア:しらばっくれるのね。あなたは今コットンを食べようとしていたわ

コットン;ファルメアさん。誤解だよ。ケロタンはそんなことしないよ

 

その時、町に悲鳴が響いた

 

町の人:大変だ、町のはずれに巨大なドラゴンが出たぞ。まっすぐこの町に向かっている

ケロタン:大変だ。みんなを助けないと

ファルメア:ちょっと! まだ話は終わっていないわ

ケロタン:それどころじゃないよ。いくよコットン

コットン:わかったよ。ケロタン!

 

パーティの皆が町外れに集まってくる。先頭にはドラゴンハンターのセレンが立つ。

平原の先には巨大な赤い竜がいて、ゆっくりと歩いて町に向かってきている。

 

セレン:だめだわ……

ファルメア:どうしたのセレン?

セレン:あれは私達の手に負えるドラゴンじゃない。あれは、数百年を生きる火竜。行く手を阻むすべての構造物を破壊し天災レベルの災厄をもたらす不死の存在よ

アルフ:でも町を守らないと……

セレン:この町はもう終わりよ。町のみんなに逃げるように伝えて

ファルメア:でも……

セレン:竜殺しの末裔である私だからわかる。私達ではあれには絶対に勝てない。私達にできるのは町の人が逃げる時間を稼ぐことだけよ……

 

アルフ達は懸命に戦ったが、セレンの言葉どおり、ドラゴンには全く歯が立たない。

一人、また一人とドラゴンの強力なブレスに倒れていく。

 

ファルメア:けが人を後ろに下げて。悔しいけど、ここまでかしら……

アルフ:でもまだ町の人の避難が完了していないですよ

ファルメア:くっ、一体どうしたら……

 

そのとき、ドラゴンの前に2つの影が進み出る。

 

コットン:ここは通さないわ!

ファルメア:コットンとケロタン! あなた達は町の人の避難を助けていたはずでは……。逃げて!これはあなた達だけでどうにかなる相手ではないわ……

コットン:ファルメア。下がりなさい!

ファルメア:コットン?(いつもと口調が違う?)

コットン:みんなを下げて、巻き込まれるわよ

ファルメア:どうしたっていうの?

コットン:ここは私が食い止める。使いたくはなかったけれど、やつの封印を解くわ

 

コットンがステッキを振り上げる。

 

コットン:さあ、目覚めなさい、ケッロ・スペーラファンビ・タングロッティー。いや、古の水竜リヴァイアサン!!

 

ステッキが発した閃光で、ケロタンが光につつまる。
晴れていた空に突然暗雲が立ち込め、ケロタンは巨大な竜へとその姿を変える。

 

ケロタン:久しいな我が巫女よ。この姿は100年ぶりになるか……

コットン:古の盟約により命ずる。あの火竜をしりぞけなさい。

ケロタン:我が巫女よ。いいのか。そなたの寿命をもらうことになるぞ。

コットン:ああ、くれてやるわ、この命……

ケロタン:こんなに強い力を持った巫女は久しぶりだ。その力、使わせてもらうぞ

 

巨大な力がぶつかりあう。強力な衝撃波に巻き込まれ、その場にいたものはすべて気を失った。

 

エピローグ

ファルメアは気がつくと、火竜の足跡は町とは別の方角に去り、コットンとケロタンは雨が降る平原に元の姿で倒れていた。

 

ファルメア:しっかりして、コットン、ケロタン!

コットン:あれ……。私は一体なんでこんなところに?

ケロタン:確か町のみんなに避難を呼びかけて、その後ドラゴンのところに向かっていたんだよなあ……

ファルメア:あなた達、覚えていないの!? リヴァイアサンは??

コットン:なんのこと??

ケロタン:リヴァイアサンってなんだ?

ファルメア:(……記憶がない??)

 

それから数ヶ月が経過したが、あれ以降、ケロタンがドラゴンに変身することはなかった。

コットンとケロタンはムードメーカーとして、そして優秀な高機動格闘タイプとして、パーティになくてはならない存在となっている。

 

ファルメア:(あのときのコットンとケロタンは一体なんだったのかしら)

ファルメア:(二人はきっと、私には計り知れない大きな使命を持っているようね)

ファルメア:(でもコットンちゃん、たまにケロタンに甘えて口の中に入るのは心臓に悪いからやめてほしいわ)

ファルメア:(この前なんて、足だけがケロタンの口から出た状態で、コットンちゃんはとても楽しそうだったけれど、ケロタンがちょっと真顔で、本気で食欲と戦っている様子だったよ……)

(FIN)

 

<公式によるキャラ紹介>

 

 

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