セブスト Fan Fun Festa

スマホゲーム「セブンズストーリー」とその運営への愛がみなぎる二次創作ショートストーリー

アヤコとジアス(前編)

これはアヤコが、アルフやセプティムに出会うもっと前のお話。

 

プロローグ

巨大な城が炎に包まれている。

その高層階の一室で障子の桟に腰をかけ、夜空を眺めるアヤコ。

 

城の家臣:アヤコ様、ここはもう持ちません。お逃げください

アヤコ:父と母はどうしたのじゃ

城の家臣:城主様は自害されました。そして、この城に火を放てと。奥方様もそれを追って毒を……

アヤコ:そうか。最期まで自分勝手なやつらじゃ……

城の家臣:そのような言い方は……

アヤコ:これは父の圧政が招いた自業自得の事態じゃ。今、反乱が起きなければ、あと3年もあれば私が父を殺していたわ

城の家臣:……

アヤコ:おぬしに今、そんな話をしてもしょうがないな。今まで我が家に仕えてくれてご苦労じゃった。おぬしも逃げよ

城の家臣:……城主様からアヤコ様に遺言があります

アヤコ:なんじゃ。

城の家臣:「敵の手に落ち、辱めを受けるぐらいなら自害せよ。それでも生きたいのなら、この香炉を持っていけ」と

アヤコ:これは……

城の家臣:「紅の香炉」です

アヤコ:父が最近大枚をはたいて手に入れたという香炉か。しかしなぜこんなものを……

 

そこに反乱軍の兵士達が飛び込んでくる

 

反乱軍の兵士1:いたぞ、城主の娘だ!

城の家臣:姫様、私が時間を稼ぎます。裏からお逃げください

アヤコ:無駄じゃ、もうどの道逃げられぬ

反乱軍の兵士1:アヤコ姫だな。その首を貰い受ける

反乱軍の兵士2:うひょー、こいつは上玉だ。こいつを殺す前に、ちょっとぐらい楽しませてもらってもいいだろう

 

アヤコは巨大な扇を開いて立ち上がると、一閃のもとに反乱軍の兵士を斬り倒す。

 

アヤコ:そうじゃな。わらわもせいぜい楽しませてもらうとしようか

 

反乱軍の兵士が次々と襲いかかる。

アヤコは次々と敵を切り伏せるが多勢に無勢、家臣は倒れ、アヤコも部屋の中央で多くの兵士に囲まれる。

赤く染まった扇から、血が滴り、香炉を濡らす。

 

反乱軍の兵士3:観念して、その首を差し出すのだ

アヤコ:ここまでか……

 

その時、血に染まった香炉が光り、複数の赤い光が飛び出す。

光は兵士たちをなぎ倒し、アヤコの周囲に集まる。

 

香炉の精霊:あなたが新しい主ね

アヤコ:お前たちは??

香炉の精霊:おいで、私達の城、紅城へ

 

香炉の光が一際強くなり、夜空に巨大な影を映し出す

 

アヤコ:これは……城!?

 

そこでアヤコは気を失って倒れる。

 

 

紅城①

ルーツの辺境のとある村。人々は夕空に浮かぶ異様な光景に目を奪われていた。

 

村人1:ありゃあ何だ!

村人2:城だ! 森の中に城が浮かんでいるぞ。

 

その村には、王都から派遣された騎士団の一行が逗留していた。

酒場で飲んでいた騎士達も騒ぎを聞きつけ、様子を見るために外に出てくる

 

騎士団員1:なんだ? 騒がしいな

騎士団員2:隊長、あれは……

ジアス:紅城……だな

騎士団員1:紅城! 王国に最近よく現れると噂の、あの女だけが住んでいる移動する城ってやつですか?

騎士団員3:紅城かよ!! これは燃えるな

騎士団員2:お前ら、なんだよ急に。

騎士団員3:知らねえのか。紅城は男なら一度は憧れる幻の城。美女しかない巨大遊郭だぜ

騎士団員2:本当かよ

騎士団員3:隊長、行きましょうよ!

ジアス:お前ら、俺が止めてもどうせ飛び出していくんだろう

騎士団員1:さすが隊長。話がわかるぜ

 

紅城②

紅城に通されたジアス達。

一人ずつ部屋に案内されるが、口実を作って抜け出したジアスは紅城内を探索する。

 

アヤコ:客人や。ここは立ち入り禁止じゃぞ

ジアス:ああ、すまねえ。厠にいってたら迷っちまった。あんたは……

アヤコ:ここの城主をしているものじゃ

ジアス:(ワウ族の娘……。こんなに若い娘がこの城の主だっていうのか……)

ジアス:部下たちが世話になるな

アヤコ:おぬしは部屋には戻らんのか?

ジアス:ああ。俺はああいうのはどうもな……

アヤコ:つまらん男じゃのう

ジアス:この城の娘達はなんだって、あんなことをしているんだ

アヤコ:なんじゃ、おぬし。この城のもてなしを疑って、嗅ぎ回っておったのか?

ジアス:あんなバカどもでも、一応、俺のかわいい部下だからな……

アヤコ:あれは、この城の精霊たちさ。肌をあわせて、おぬしらの精霊力をちょっとばかし分けてもらい、この城の力の足しにしておるのじゃ

ジアス:!

アヤコ:変な顔をするな。そんなに多くの量ではないわ。むしろ今日はゆっくり寝られて、明日には今日より元気になっておるじゃろうよ

ジアス:あんたは集めないのか? その精霊力とやらを

アヤコ:わらわか? そなたが相手をしてくれるのというのかな

ジアス:こんなうら若く美しいお姫様に、俺は似合わねえよ

アヤコ:子ども扱いするな。これでも紅城の主。わらわにも多少の心得はあるぞ

ジアス:あと5年経って気が変わらなかったら訪ねてきてくれ

アヤコ:ふふふ。覚えておくよ、隊長どの。名前はなんという?

ジアス:ジアスだ。あんたは?

アヤコ:アヤコ

ジアス:(アヤコ……。まさかあの和国の……)

 

そこに女官が現れる

 

女官:アヤコ様、失礼いたします。森にマモノが現れました。

アヤコ:もう、ここが嗅ぎつけられたか。エレメンタルストーンの調子はどうじゃ?

女官:あと一度、城の姿を消すぐらいならなんとか……

ジアス:どうかしたのか?

アヤコ:ジアス殿。すまんが、部下を連れて、今日はこのあたりでお引取り願おう

 (後編に続く)

 

 

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続・王都の魔怪盗 〜裏切りのアネーロ〜

プロローグ

今夜、パルサーモ大公妃の真実の魔眼を頂きに参上する

             〜怪盗バーゼル〜 

王都の有力貴族にそんな予告状が届き、リーゼロッテとオーガストが屋敷に招かれていた。

 

リーゼロッテ:豪華なお屋敷ですね

オーガスト:パルサーモ大公妃。王国の立志伝中の人物だからな

リーゼロッテ:王国に来て10年、商人として大成した女性が大公と結婚、ですもんね

オーガスト:結婚直後に大公が病死。今やその夫人が国土の15%を領地とする大公爵様だ

リーゼロッテ:この回廊に飾られた数々の調度品。これだけですごい価値ですよね

オーガスト:オレは調度品より女の子だな。さすがに大公家のメイドはレベルが高いぜ。そこの彼女! 君みたいな子にあえるなんて、今日のオレはツイてるなぁ

メイド:あ、あの…仕事中だから困ります……

オーガスト:出会いはいつも唐突さ、二人の気持ちを引き裂くことは誰にもできない

リーゼロッテ:(オーガストの耳を思いきり引っ張る)

オーガスト:いて、いてて、何すんだよ、リーゼロッテちゃん、オレの耳がとれちゃうから

 

そこに現れるもうひとりのバウンティハンター

 

アネーロ:相変わらず仲がいいのね

オーガスト:アネーロ!? なんでお前がここに?

アネーロ:私はパルサーモ大公妃に護衛として雇われたのよ。さあ、こちらへ。大公妃がお待ちよ

 

 

パルサーモ大公妃

アネーロに促されて大公妃の謁見室に通される二人。

 

パルサーモ大公妃:久しぶりじゃな。オーガスト

リーゼロッテ:二人はお知り合いなんですか!?

オーガスト:昔にちょっとな……

パルサーモ大公妃:ちょっとなんて。私はあの夜のことを忘れたことはないぞ

リーゼロッテ:よ、よ、よ……夜ですか!?

パルサーモ大公妃:せっかく私がすべてを捨てる覚悟を決めて、深夜の高台緑地公園でお前を待っていたというのに……

リーゼロッテ:お……お二人は一体どういう関係で……

オーガスト:あんまりリーゼロッテをからかわないでくれよ

パルサーモ大公妃:ふふふ。まあ冗談はこれぐらいにして、仕事の話をするかのう

 

大公妃から語られる予告状の内容、そして、真実の魔眼はこの屋敷の最深部の宝物庫に厳重な警備に守られていることが告げられる。

 

リーゼロッテ:一つ質問をよろしいでしょうか?

パルサーモ大公妃:なんじゃ?

リーゼロッテ:なぜ王立宝物館にあった真実の魔眼がこの屋敷に?

パルサーモ大公妃:ああ、そのことか……。私が国から買い取ったんじゃ!

オーガスト:買い取った!?

パルサーモ大公妃:最近の王国は軍備拡張のために資金不足でのう。そこで私が支援を申し出たというわけじゃ

全員:(おそろしい人……)

パルサーモ大公妃:でも真実の魔眼には、変な虫がついてきての。おぬしらには、その虫を退治してほしいのじゃよ

 

奪われた魔眼

その夜。パルサーモ大公妃の屋敷の宝物庫。

部屋に扉は一つしかなく、真実の魔眼は、大公家の兵士たちに守られ、部屋の中央のガラスケースに飾られている

 

パルサーモ大公妃:この部屋の兵士達は、大公家に長く使える腹心達じゃ

リーゼロッテ:ここまで厳重な警備の中、本当に怪盗バーゼルはやってくるんでしょうか?

 

次の瞬間、屋敷の明かりが一斉に消える。

 

兵士:どうした?

怪盗バーゼル:フハハハハハハ

リーゼロッテ:その声は!

怪盗バーゼル:真実の魔眼はいただいた! 諸君、また会おう

兵士:はやく明かりをつけろ!!

 

部屋に明かりが灯ると、そこに怪盗バーゼルの姿はなく、中央のガラスケースから真実の魔眼が消えていた。

 

リーゼロッテ:魔眼が……

オーガスト:一体どうなってんだ…

 

 

リーゼロッテの推理

パルサーモ公爵夫人:バーゼルはどうやって真実の魔眼を盗んだのかしら……

オーガスト:扉は開かれてねえ……。誰もこの部屋から出入りしていないはずだ

 

そこに進み出る名探偵。

 

リーゼロッテ:今回の事件には3つの謎があります。まず一つ目は真実の魔眼を盗んだのは誰かということ。

オーガスト:それが一番大事じゃねえのか?

リーゼロッテ:それは難しい問題ではありません。

パルサーモ大公妃:あとの2つはなんじゃ?

リーゼロッテ:犯人はなぜそんなことをする必要があるのか、そして、暗闇で全てを見ていたはずの人が、なぜ何も言わないのかということ。

オーガスト:どういうことだ?

 

リーゼロッテは銃を取り出すと、まっすぐにパルサーモ大公妃に狙いを定める

 

リーゼロッテ:あなたが犯人ですね、パルサーモ大公妃。いや、怪盗バーゼル

オーガスト:リーゼロッテちゃん、そりゃあないぜ。大公妃は本人しか知らない5年前の夜の話を……

リーゼロッテ:あの話本当だったんですか!?

オーガスト:ま、まあ色々と事情がな……

リーゼロッテ:でも、それが盲点だったんですよ。バーゼルは10年前にこの国に商人として来た時から、本物のパルサーモ大公妃自身だったんです。

オーガスト:まさか……

リーゼロッテ:そう。パルサーモ大公妃はバーゼルの人間界での別の姿だったんです

 

それを聞いた大公妃は満面の笑みを浮かべる

 

パルサーモ大公妃(バーゼル):リーゼロッテ、やはりお前は私が見込んだ通りの名探偵じゃ

オーガスト:大公妃自身が作った屋敷なら、魔眼が消えたトリックも仕込み放題ってことか……

リーゼロッテ:でも、本当に不思議なのは、なぜあなたがこんなに手の混んだ芝居をうつ必要があったのかということです。もしかしてあなたは……いや、あなた達は……

 

その瞬間、大公妃は魔族である怪盗バーゼルの姿に変化し、リーゼロッテに向かって魔法を放った。

リーゼロッテは術を受けて倒れる。

 

オーガスト:睡眠の魔法か!

バーゼル:勘が良すぎるのも良し悪しだな

リーゼロッテ:オーガスト……、アネーロに気を付けて……

 

リーゼロッテに駆け寄ろうとするオーガストの足元に、アネーロが弾丸を放つ!

 

アネーロ:そこを動かないで

オーガスト:一体なんのつもりだ!

アネーロ:言ったでしょう。今回の私の仕事は大公妃の護衛よ

オーガスト:アネーロ、てめえ魔族の側に付くってのか

 

怪盗バーゼルはリーゼロッテを抱き上げ、煙幕を放つ。

銃を構えるオーガストを、アネーロの放った弾丸がかすめる。

 

オーガスト:くっ……。これはアネーロの「暗銃」……

アネーロ:この暗闇の中で私達を追いかけることはできないでしょう?

オーダスト:てめえら、リーゼロッテをどうするつもりだ!

バーゼル:この娘を返してほしければ、地下回廊に来い。ただし、この部屋を生きて出られたらの話だがな

 

部屋にいた大公妃の兵士達がアンデッドに姿を変え、オーガストに襲いかかる。

 

 

地下回廊の罠

オーガストはアンデッドを倒し、バーゼルたちが逃げた地下に続く秘密階段を下る。
そこから長い地下回廊が続いていた。

 

オーガスト:(王都の地下にこんな場所があるとは)

オーガスト:(あの広間から明かりが…)

 

オーガストが銃を構え部屋の中を伺うと、マモノに囲まれ磔台に捕らえられたリーゼロッテの姿が見える。

 

オーガスト:てめえら、リーゼロッテに何をしている! これで決まりだ!!

 

オーガストの放ったバーニングキャリバーが、マモノの群れを一掃する。

オーガストは銃で磔台の戒めを破壊するとと、倒れ掛かってきたリーゼロッテを抱き留めた。

 

オーガスト:リーゼロッテ!大丈夫か!!

リーゼロッテ:こ、怖かった……

 

リーゼロッテが強くオーガストを抱き寄せる。
オーガストはリーゼロッテの頭を優しく撫でる。

 

オーガスト:落ち着け、リーゼロッテ

リーゼロッテ:オーガスト、あなたになら私……

オーガスト:り、リーゼロッテちゃん?!

 

リーゼロッテはオーガストに口づけをして、オーガストの手から銃を取ると、その手を自分の胸に導く

 

リーゼロッテ:ねえ、オーガスト……

オーガスト:!!

 

オーガストは身体を離して後方に飛び退く。

 

オーガスト:てめえ、一体何者だ!

リーゼロッテ(偽):あら、気づいちゃったの? ここで私と楽しく過ごしていればいいのに

 

リーゼロッテは魔族に姿を変えると、広間の影から多くのアンデットが姿を現す。

 

魔族:銃を奪われたあなたが、どこまで戦えるのかしら?

オーガスト:お前ら、俺を怒らせたようだな

 

アンデットがナイフを構えて斬りかかると、素早く体を返したオーガストがその腕からナイフを奪い、斬り返す。
そして、逆から切り掛かったアンデッドのナイフを蹴りで弾くと、空中に舞うナイフを掴み、逆手に持った二本のナイフでアンデッドを切り裂く。

 

魔族:その技は、双剣使いの乱れ斬り……

オーガスト:この得物じゃ、手加減はできないぜ。さあ、リーゼロッテをどこにやったか教えてもらうか

 

地下回廊最深部

アンデッドを倒し、地下回廊の最深部に到達したオーガストが見たのは、巨大な像の前で佇むリーゼロッテとアネーロ、そしてパルサーモ大公妃の姿だった。

 

オーガスト:リーゼロッテ!

アネーロ:予想以上に早かったわね。賭けは私の勝ちのようですね、大公妃。

パルサーモ大公妃:あらあら。わしの知っているオーガストなら、あの罠を抜けられるとは思えなかったのじゃが……

オーガスト:お前ら、何を言ってやがる!

リーゼロッテ:オーガストさん、ちょっと静かにしていてください

 

リーゼロッテは真剣な表情で、像の前で複雑な記号の刻まれた石版に向かいあっている

 

リーゼロッテ:これがこうなって、こうだから……

オーガスト:一体これは……

 

リーゼロッテは複雑なパズルのような記号が刻まれた石版をに目を走らせている。

 

アネーロ:リーゼロッテは仕事中だから私から話すわ

オーガスト:なんだか頭が全然ついてこないんだが……

アネーロ:目の前に見えるのが、魔族が復活させようとしている古代兵器フェアゲングよ

オーガスト:フェアゲング……一体なんだそりゃ

パルサーモ大公妃:旧世界を7日間で滅ぼしたと言われる巨大兵器の一体じゃよ

オーガスト:なんでそんなもんがこの王都の地下に……

パルサーモ大公妃:それは私にもわからん。でも、これに目をつけた魔族は、これを復活させて王都を壊滅させようとしている。私は魔族の命でこの巨大兵器を動かすための鍵になる宝石を探してきたのじゃ

オーガスト:まさか、それが……

パルサーモ大公妃:そう、真実の魔眼だよ

オーガスト:じゃあ、既にそれは手に入ったってことは、お前たちの目的は達成したんだろう?

パルサーモ大公妃:魔族も一枚岩ではないということよ。あの人が愛した、この美しい都を破壊し、人々を殺し、そんなことに一体何の意味があるというんじゃ?

アネーロ:私は、そんな大公妃に頼まれて今回の依頼を受けることにしたの

オーガスト:じゃあ、俺たちを館に誘ったのはなぜだ?

アネーロ:あなたじゃないわ。あの娘、リーゼロッテよ。

パルサーモ大公妃:フェアゲングを真実の魔眼で復活させる。ただし、その一部に弱点を埋め込むのじゃ

オーガスト:そんなことができるのか?

パルサーモ大公妃:リーゼロッテならできる。この地下遺跡には、フェアゲングを形作る複雑な魔法陣の設計図があるんじゃ。あの娘の頭脳ならあれを読み解くことができるはず

アネーロ:でも、ただあの子を招き入れただけでは、他の魔族に気づかれる可能性があった

オーガスト:そのための自作自演の今回の事件というわけか

アネーロ:そのとおり。本当はあなたがここに来ると話がややこしくなるから、隣の部屋で寝ていてもらうつもりだったんだけど……

パルサーモ大公妃:おしゃべりはここまでじゃ。やつらがここに気づいたようじゃぞ

 

その時、リーゼロッテが叫んだ

 

リーゼロッテ:わかったわ! 起動時の魔法陣のここを欠けさせれば、フェアゲングを崩壊させることができる

アネーロ:よし、じゃあ、最後の仕上げね

 

パルサーモ大公妃が真実の魔眼を掲げ、巨大な光が周辺を包む。
石像の表面に無数の魔法陣が浮かび上がり、緻密な文様が石像に生命を与えていく。

 

リーゼロッテ:今よアネーロ。あの右胸に浮かんだ魔法陣のS型の文字を撃って

アネーロ:まかせて!

 

アネーロの放つ弾丸が巨像に命中。少しの沈黙の後、巨大な地響きが鳴り始める。 

それと同時に、広間の入り口から大量の魔族が駆け込んできた

 

オーガスト:石像が動き始めたぞ

リーゼロッテ:生命を取り戻した石像が崩壊しながら立ち上がろうとしている

アローネ:石像に連動してこの地下空間自体が崩壊を始めているわ

 

パルサーモ大公妃:ここは私にまかせて、お前たちは、広間の奥にある柱の裏の階段から外に逃げるのじゃ

アネーロ:だめよ、大公妃!

 

大公妃に駆け寄ろうとするアネーロの上に、フェアゲングの巨大な拳が降ってくる

 

オーガスト:アネーロ。危ない!

 

フェアゲングの腕が広間を分断する。崩れた天井の向こう側からパルサーモ大公妃の声が聞こえる

 

パルサーモ大公妃:さらばじゃ、アネーロ。私と大公が分かり合えたように、きっとお前達なら争うだけでない未来を築くことができるはずじゃ

 

 

エピローグ

地下の大空間が崩れたことで、パルサーモ大公妃の瀟洒な屋敷は地盤ごと崩壊。

その跡地には何度も捜索隊が送られたが、大公妃はおろか、その遺体も発見することはできなかった。

 

オーガスト:怪盗バーゼルが盗んだ真実の魔眼を使って古代兵器を起動。それを命をかけて阻止したパルサーモ大公妃と名探偵達……か

 

オーガストが新聞から目を上げてつぶやく。

 

リーゼロッテ:結局、魔族憎しのいつものストーリーに収まってしまうことが、なんだか割り切れませんね

アネーロ:まあ、聖騎士団が作った外向けの話なんてそんなもんでしょうね

リーゼロッテ:そういえば、オーガストさん、一つ私にわからないことがあるんですけど……

オーガスト:なんだ?

リーゼロッテ:オーガストさんは、地下の別室で私に化けたマモノを正体を見破ったんですよね。なんでそれが偽物だってわかったんですか?

オーガスト:そりゃあ、なんというか、本物のリーゼロッテちゃんの胸はあんなに……

リーゼロッテ:む、む……胸ですか!?

オーガスト:声が大きいよ

リーゼロッテ:私が魔法陣を読み解いている間、オーガストさんは私のニセモノの胸と一体何をしてたっていうんですか?!

オーガスト:ちょっと、落ち着いて、リーゼロッテちゃん

リーゼロッテ:オーガストさんのバカ! ヘンタイ!! 女ったらし!!!

 

パッチーン!!
リーゼロッテの放つ平手打ちの爽快な音が王都の街角に響きわたる
(FIN)

 

 

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チュリエとシルヴィアとセプティム

プロローグ

村で休日をとるアルフ一行。
酒場では昼間からシルヴィアとチュリエが呑んだくれていた。

 

シルヴィア:珍しく飲むね〜、チュリエ

チュリエ:これが飲まずにやっていられますか。私の作った服が、あんなに簡単に燃えちゃうなんて……

シルヴィア:まだ気にしてたんだ。まあ飲みなよ〜

 

チュリエが作ったシルヴィアの服は、ボルケーノアックスの熱量に耐えられず、灰になったのだった。

(→前回のお話はこちら

 

チュリエ:っていうか、シルヴィアさんのその服、一体なんなんですか!?

シルヴィア:これ? 動きやすくていいよ〜

チュリエ:いや、そういうことじゃないくて……

シルヴィア:今度、セプティムにも勧めてみようかなー

チュリエ:セプティムさんに?

シルヴィア:あいつもイフリートとか召喚するだろ。あんなひらひらした服で大丈夫なのか前から気になってたんだよ

 

その瞬間、チュリエの目が怪しく光った。

 

チュリエ:シルヴィアさん。それいいかもしれない!

シルヴィア:そうだろ!

チュリエ:シルヴィアさんの服を着たセプティムさん!

シルヴィア:絶対似合うと思うんだよな〜

 

呑んだくれの二人の暴走が始まる

 

セプティムの新衣装

チュリエは酒場で道具を取り出すと、その場で作業に取り掛かった。

 

シルヴィア:仕事がはやいね、チュリエ

チュリエ:シルヴィアさんの服は私なりに研究していたので、材料はそろっていますよ

シルヴィア:サイズとか大丈夫なの?

チュリエ:前にウサギの着ぐるみを作ったときに、セプティムさんの体は採寸済みです

 

チュリエがあっという間に服を縫い上げる

 

チュリエ:完成しました!

シルヴィア:すげえな

 

そこに現れる召喚師。

 

セプティム:シルヴィアさん、チュリエさん、ここにいたんですか?

シルヴィア:セプティム、ちょうどいいところに来たね〜

チュリエ:シルヴィアさんの新しい衣装を作ったんですよ!

セプティム:ええ!? 私にですか!?

 

チュリエに促され、更衣室で着替えたセプティムが酒場に戻ってきた。

 

シルヴィア:いいねえ。似合ってるよ

チュリエ:シルヴィアさんの衣装のシンプルなデザインはそのままに、セプティムさんのイメージにあわせて、色を紫に染めてみました

セプティム:新しい服を作ってくれたのはありがたいんですけど……、この服、ちょっと大胆すぎませんか??

 

セプティムの白い肌の身体の胸と腰回りを紫の革がわずかに覆っている。手首と太ももには薄紫色の二本のベルト。そしてモコモコした毛皮を紫に染めたブーツと首輪。

 

セプティム:これって、もっと胸の大きな人が着るやつじゃないかと……

シルヴィア:いや、セプティムも、こうして見るとなかなか

チュリエ:セプティムさんはいつも胸が目立たない服を来ているので、今回はちょっと大胆に強調してみました

セプティム:それに後ろのほう、おしりが見えちゃっていませんか?

チュリエ:あー、セプティムさんは、ワウ族と違って尻尾がないから、ちょっとおしりの上のほうの谷間が……

シルヴィア:セクシーでかっこいいんじゃねえか?

チュリエ:たしかにワイルド感があっていいですね

シルヴィア:武器はムチとか似合いそうだね

セプティム:え…えーっと……

 

そこに慌てた様子の村人が飛び込んできた。

 

村人:大変だ。村の西側にスライムが出たぞ! 大群でこの村に向かってくる

シルヴィア:なんだって! チュリエ、セプティム! いくよ!

セプティム:私この格好でいくんですか!!?

シルヴィア:何いってんだよ、急がないと村の人が!

 

先に飛び出したシルヴィアたちを追い、セプティムも杖を抱えて走り出す。

 

モンスターとの戦い 

村はずれにつくと、アルフとファルメア達がスライムの群れに応戦していた。

 

アルフ:シルヴィアさん、来てくれたんですね。それにセプティムさんも! あれ……セプティムさん!?

ファルメア:なんなの、その格好!?

 

セプティムの服装を見た、アルフの目が丸くなる

 

セプティム:アルフさんはこっちを見ないください!

アルフ:わ、わかりました

 

真っ赤になったアルフが顔をそむける。

応戦するアルフたちの正面から、大量の紫色のスライムが襲いかかる。

 

ファルメア:紫スライムがくるわ。セプティム、幻晶獣を!

セプティム:お願い、デュオーノさん、力を貸して……

 

光の幻晶獣が飛来し、マモノを薙ぎ払う。

 

デュオーノ:召喚師がそんな際どい服装を着るようになるとは……。嘆かわしいな

全員:(セプティムがデュオーノさんに怒られている!)

デュオーノ:私はまだお前を認めたわけではないからな

 

続いて、右側から大量の水色のスライムが現れる

 

アルフ:セプティムさん、お願いします!(後ろを振り返らないように気をつけながらながら叫ぶ)

セプティム:わかりました! お願い、タイタン。力を貸して……

 

森の巨人がマモノの群れにのしかかり、押しつぶす。

 

タイタン:(セプティムを振り返り、右の拳を突き出して親指を立てる)

全員:(タイタンはセプティムの服が気に入ったらしい!!)

タイタン:(満面の笑みを浮かべながら消え去る)

 

今度は、左側から大量の赤色のスライムが……

 

セプティム:お願い、ベスティラ。力を貸して……

 

氷の女王の一撃が魔物たちを一掃する。

 

ベスティラ:…………。寒くない?

セプティム:寒いです……

全員:(セプティムがベスティラさんに気遣われている!)

 

残されたスライムたちも森に逃げ帰っていった。

 

アルフ:なんとか勝ちましたね

ファルメア:セプティム、大丈夫!?

セプティム:私は大丈夫です……。もっともっと強くならないと……

 

セプティムはそう言うと、両手で顔を覆いながら走り去っていった。

 

エピローグ

再び、村の酒場。

 

シルヴィア:よっ。アルフ。こっちで、お姉さんと一緒に飲まないかい?

アルフ:シルヴィアさん、まだ飲んでたんですか。セプティムさんとチュリエさんはどうしたんですか?

シルヴィア:チュリエはそこの床で寝ちゃってるよ。セプティムは、なんだかショックを受けたみたいで、今日は早めに休むって

チュリエ:(床に突っ伏しながら呻く)私の自信作だったのにー

アルフ:ああ、あれはお二人の仕業だったんですね

シルヴィア:セプティムにはなんだか悪いことをしちまったようだよ……

アルフ:ちょっとびっくりしましたけど、とても似合っていましたよ

シルヴィア:あんなに真っ赤な顔をして動揺していたくせに?

アルフ:あれは急に新しい衣装で現れたので、驚いたというか、なんというか……

シルヴィア:女の子として意識しちゃったんだな

アルフ:なんでそんなこと言うんですか

シルヴィア:あーあ。目の前に同じ格好をした女子がいるってのに、アルフは私のことは女の子として意識してくれていないのかな?

アルフ:ご、ごめんなさい。そんなつもりは……

シルヴィア:冗談だよ。じゃあ、私も今日は早めに休もうかな?

 

シルヴィアはそう言って立ち上がり、リンゴを一つとりだしてテーブルに置いた。

 

シルヴィア:これあげるよ

アルフ:リンゴですか?

シルヴィア:もっと食べてみたくなったら、お姉さんに声をかけてよね、少年!

アルフ:少年はやめてくださいよ……

シルヴィア:あはは。おやすみ、アルフ

 

酒場の明かりに妙に艶やかな赤いリンゴが照らし出され、アルフの目にはそれが今日のセプティムの姿に重なって見える

 

ラビィ:な〜に、一人でリンゴを見ながらニヤついてんだよ、アルフ!

アルフ:えっ。なんでもないよ

ラビィ:なんかヤラシイこと考えてただろ〜

アルフ:そんなことない

ラビィ:いーや、絶対にエッチなこと考えている顔だった!

 

酒場に炊かれた炎が大きく揺れて、巨大な影を映し出す

 

イフリート:(セプティムよ。なぜ今日に限ってワシを呼び出してくれなかったのだ!)

(FIN)

 

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最強のハンマー使い 〜クエつくシナリオ〜

プロローグ

エレメント・コアの1パーティクリアを達成したハンマーパーティ。
今日はマイセ村の酒場で、祝勝会を開いていた。

 

シルヴィア:勝った勝った!

ミナス:やっぱりハンマーが最強だよな!

ロヴィーサ:エレメント・コアも、噂ほどではなわったわね

ディアンヌ:僕らが、みんなで力をあわせたからこその勝利だよ

シルヴィア:国と世界を超えて、集まったハンマー使いの勝利に!

全員:かんぱーい!!

 

そんなハンマーパーティを、アルフ一行のいつものメンバーが取り囲んで飲んでいる。
痛飲するメンバーに酔いがまわってきた頃、この男が発した一言が事件の始まりだった。

 

トッフォー:ハンマーパーティが強いっていうけど、ハンマーパーティの中では誰が一番強いのさ?

 

その瞬間、酒場が静まり返り、不穏な空気が漂い始める。

 

ディアンヌ:ハンマー使いで星5はボクだけだしね

シルヴィア:何言ってんだよ、ディアンヌ。強さに星の数は関係ないことを証明してきたのがハンマー使いだろ〜

ディアンヌ:まあ、ボクが本気を出すと巨人族の体でみんなを踏み潰しちゃうからな〜

シルヴィア:ディアンヌ〜。そのバカでかい図体は木属性でよく燃えそうだけど、本当に私に勝てるのかな?

 

慌てたミナスが仲裁に入る。

 

ミナス:まあまあ、シルヴィアちゃんもディアンヌちゃんも、落ち着きなよ〜

シルヴィア/ディアンヌ:ミナスは黙ってて!

ミナス:ロヴィーサさんも何か言ってくださいよ

ロヴィーサ:うふふ、私も二人のどっちが強いのか気になるわ

ミナス:(姐さん、酔っ払って、この状況を楽しんでやがる!)

シルヴィア:ちょっと表にでようか、ディアンヌ

ディアンヌ:ああ、ボクもちょうど酔い覚ましに外に出ようと思っていたところなんだ

 

クエつく対決

酒場の周囲には噂を聞きつけた野次馬とアルフの一行が集まっている

 

ファルメア:ちょっと、ふたりとも、喧嘩はやめてよ

シルヴィア:喧嘩じゃないよね?

ディアンヌ:そうそう、これは訓練だよ

 

戦斧を肩にかついだシルヴィアと、巨大な槌を地面に突き立てたディアンヌが対峙している。
そこに現れるメガネの女教師。

 

メルセデス:じゃあ、クエつくで勝負するっていうのはどう?

全員:クエつく!?

メルセデス:王都で流行りの訓練方法よ。防御側と攻撃側を決めて、決められたルールとレベル、装備を使って戦うの

シルヴィア:私は乗った

ディアンヌ:ボクも異存はないね

メルセデス:じゃあ決まりね。今回は私が防御側と攻撃側を決めさせてもらうわ。

 

練習試合その1<ディアンナと一騎討ち・無印>

メルセデス:じゃあ、まずは練習試合からやってみましょうか? 防御側のディアンヌはレベル100、攻撃側のシルヴィアはレベル60よ

ファルメア:攻撃側のレベルが低いのは不利じゃないの?

メルセデス:防御側はアクセサリを装備できないのと、能力開放で上昇したスキル値も反映されないから、これくらいは問題ないわ

 

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ID: z1ze353ms

 

 

シルヴィア:私の大型攻UPが効いていない!?

ディアンヌ:ボクを大型モンスター扱いしないでよ〜

 

練習試合その2<ディアンヌと一騎討ち・超級>

メルセデス:次はもうちょっと難しくしてみようかな。防御側のディアンヌはレベル100。スキルもMAXで付与しておくわ。攻撃側のシルヴィアはレベル40ね

ファルメア:防御側のスキルってどんなものを付与するの?

メルセデス:ユニットの固有スキルと、クエつくの専用スキルから5つを選択できるの。今回は、バリアと根性を含めて私がスキルを厳選しておいたわ

 

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ディアンヌ:今度は、ちょっと本気をだしてみるよ

シルヴィア:まだまだ戦い足りないかな〜

 

決戦<ディアンヌと一騎討ち・嫉妬級>

メルセデス:二人とも、だいたいルールと雰囲気はわかったかしら?

シルヴィア:まったく問題ないね

ディアンヌ:準備運動ぐらいは出来たかな

メルセデス:では次が本番よ。最後は、防御側のディアンヌはレベル100、攻撃側のシルヴィアのレベルは1で戦ってもらうわ

ファルメア:それはさすがにシルヴィアが不利では?

シルヴィア:いや、私にはこれぐらいでちょうどいいハンデだよ

ファルメア:正気!?

ディアンヌ:いい心構えだね。かかっておいでシルヴィア。これで君が勝てたら、君のほうが強いって認めてあげてもいいよ

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ID: z3ze353ms

 

 

戦いを終えて<解答編>


ディアンヌ対シルヴィア

 

満身創痍のシルヴィアの最後の一撃が、ディアンヌを貫く

 

ディアンヌ:まさか、このボクが負けるなんてね……

シルヴィア:ディアンヌは強かった。反対の立場なら、私は勝てなかったよ

 

ミニマルタブレットで小型化したディアンヌに、シルヴィアが手を差し出す。
ディアンヌはその手を力強く握り返して立ち上がると、ふたりはがっちりと抱き合った。

 

ディアンヌ:シルヴィア、君が一番強いハンマー使いだよ!

シルヴィア:誰が強いなんて、どうでもいい。一緒に飲み直すよ!

 

周囲で見ていた仲間たちが二人に駆け寄り、宴会が再開する。

 

 

エピローグ<解答編その2>

 

後日、酒場の傍らに、ディアンヌメリオダスの姿があった。

 

ディアンヌ:本当に、団長も私に挑戦してみるんだね

メリオダス:ああ。勝負だ、ディアンヌ

ディアンヌ:団長とやり合うのは久しぶりだね。じゃあ、いくよ!

 


ディアンヌ対メリオダス

 

ディアンヌの先制のスキル攻撃がメリオダスを襲う。

メリオダスを捉えたかと思われた攻撃が無効化されるとともに、ディアンヌを不思議な現象が包む

 

ディアンヌ:リベンジカウンター! それに何!? ちょっと団長、体が動かないんだけど……

メリオダス:いや〜。この世界には便利なもんがあるんだよな

ディアンヌ:え……

メリオダス:これは「淡雪のケチーフ」といって、攻撃された時に封印と凍結を付与するアクセなんだぜ

ディアンヌ:そんな……

メリオダス:じゃあ、今度はこっちからいくぜ

 

メリオダスの短剣がディアンヌを襲う

 

ディアンヌ:きゃあ、今度は身体が痺れて……

メリオダス:もう一回、それ!

ディアンヌ:なんだか……眠くなって来ちゃった……

 

メリオダスの一方的な攻撃が続く

攻撃されるたびに、マヒと睡眠、そして暗闇を繰り返すディアンヌ

 

メリオダス:すごいだろ。アクセのオプションに状態異常付与を積みまくると、こんなことが出来るんだぜ

ディアンヌ:やめて。団長、体がシビレておかしくなっちゃうよ……

メリオダス:こんな面白いことは、途中でやめられませんなあ。えへへ

ディアンヌ:団長がなんだかやらしい目つきになってる。いい加減にして〜

メリオダス:ならんならん

ディアンヌ:団長のスケベ! 女ったらし〜〜

 

木陰でそんな二人の様子を見ていた見ていたトッフォーが,、後日メリオダスの真似をしてディアンヌに挑み、悲惨な目にあうのだが、それはまた別の話。

(FIN)

 

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ハンマーパーティのエレメント・コア攻略戦

プロローグ

ルーツ王国のとある遺跡に、新たなビッグボス<エレメント・コア>が出現。
前回、エルダートレントを1パーティで討伐したシルヴィアたちは、今度も4人で倒してみせると豪語し、意気揚々と討伐にでかけたが、連戦連敗の日々。
あまりにも見通しの立たない状況に、王都の酒場で呑んだくれていた。


シルヴィア:今日も負けたー。なんだよ、あのエレメント・コアって……

ミナス:ありゃあ、反則だろう……。属性が次々に変わって、俺たちの攻撃がまるで効きやしねえ

アルフ:僕も何度かご一緒させていただきましたが、エルダートレントには有効だった挑発も全く効きませんでしたからね

シルヴィア:フォールエクステンションって技が特にやばいね。3回ヒットとか……

ファルメア:それ以外のスキル攻撃も強力だわ。ミナスなんて、この前スキル攻撃くらって魅了されてたわよね

シルヴィア:あんな死にそうな攻撃くらって、魅了とかね……

ミナス:面目ねえ……

シルヴィア:通常攻撃も地味にキツイんだよ〜。マヒでなんも出来なくなるからね

ミナス:やっぱり、エレメント・コアを4人で倒すなんて無理なんじゃねえか……


そこに突然現れる、いつもの女教師。


メルセデス:お困りのようね

全員:メルセデスさん!!

メルセデス:戦いを見せてもらったけど、あなた達のエレメント・コア対策はなってないわ

全員:エレメント・コア対策!?

 

対策その1

アルフ:とりあえず、パーティにある限りの砂を使って砂ガチャはしましたよ。大型与ダメUPとノーマル与ダメUP、浮遊与ダメUPは付与済みです

メルセデス:エレメント・コアと前のエルダートレントは全くの別ものよ。与ダメアップアクセをつけて闇雲に殴ればいいというものではないわ

アルフ:エレメント・コアを倒すには何が必要なんですか!?

メルセデス:ポイントは4つね。すなわち
・チャージ対策
・通常攻撃対策
・フォールエクステンション対策
・属性変化対策
の4点を押さえる必要があるわ

アルフ:4つもあるんですか!?

 

<チャージ対策>

メルセデス まずはチャージ対策よ。エルダートレントは強力なチャージ攻撃を持っているので、SPを貯めさせないことが必須よ

アルフ:でもハンマーの皆さんにチャージブレイクの能力はありませんよ。

メルセデス:とりあえず、サブスキルのブレイクアタックの書を全員分装備ね

ファルメア:貴重なブレイクアタックの書が……

メルセデス:エレメント・コア討伐には必須の費用よ

 

<通常攻撃対策>

メルセデス:次に通常攻撃対策ね。エレメント・コアはSPさえためなければ、引き寄せとマヒ付与能力をもった通常攻撃しかしてこないわ

アルフ:あのマヒ攻撃対策が必要というわけですね

メルセデス:そのとおり。またあの男のアクセサリーが必要になるわ

ヴァルハイト:呼びましたか?

全員:(どこから出てきたの!?)

メルセデス:あなたのディメンジョンキューブの力をまた借りることになるわ

ヴァルハイト:了解です。問題ありません。あまねく世界に平和と秩序をもたらすことが、私の使命ですから

全員:(うさんくさい……)

メルセデス:今回はそれに加えて、これが必要になるわ

ファルメア:これは1周年記念トロフィー

メルセデス:アンジェリカのヘアバンドでもいいんだけどね。これらのマヒ対策アクセはシルヴィアに託すわ

シルヴィア:私に?

メルセデス:そう、一番大変な役をお願いすることになるわね

シルヴィア:腕がなるねえ

 

<フォールエクステンション対策>

メルセデス:それからフォールエクステンション対策ね

ファルメア:あの強力な3連撃の全体攻撃をどうやって回避するの!?

メルセデス:回避なんて出来ないわ。バリアとシールド、あとは根性で耐えるのよ

ファルメア:まさかの力技……。でも私達のパーティに奇跡の手鏡は2つしかないわよ

メルセデス:鏡は最低でも3つは必要よ。トッフォー、ちょっとお店に行って、奇跡の手鏡を買ってきて頂戴!

トッフォー:よしきた

ファルメア:もう砂がないわよ……

メルセデス:プレゼントボックスにある★4アクセを売り払うのよ

ファルメア:虎の子の★4アクセ貯金まで使うというの……

全員:(メルセデスさんが怖い……)

メルセデス:さて、ここからが問題なのよね

 

 

対策その2

メルセデス:最大の課題は、エレメントコアの属性変化への対策よ。そのためにはハンマーパーティに新しい仲間を加える必要があるわ

ファルメア:新しい仲間!? ハンマーパーティは、火属性の3人を主軸にしたパーティよね?

メルセデス:エレメント・コアには火属性一辺倒では勝てないわ。水属性と木属性のハンマー使いが必要よ

アルフ:水属性と木属性ですか……


酒場のカウンターで静かにグラスを傾けていた美女がおもむろに立ち上がる。
その傍らには水色に輝く巨大な戦斧が立てかけられている。


ロヴィーサ:今日の酒場はなんだか騒がしいわね

ファルメア:その冷気を帯びた戦斧……。まさか……

ロヴィーサ:あら、王国で私を知っている人がいるのかしら

メルセデス:氷の女将軍様がこんなところで一体何を?

ロヴィーサ:その呼び方はやめてちょうだい。今の私は素敵な殿方との出会いを探して諸国を旅するただの冒険者に過ぎないわ

メルセデス:力を貸してくれるの?

ロヴィーサ:いいわ。仲間になってあげる。エレメント・コアには私も興味があるわ

メルセデス:あとは木属性ね……

ハボット:ワシを呼んだかの……。一世一代のハンマーさばきを見せてやろうぞ

全員:(あなたじゃない気がする……)

ファルメア:最近、王都で噂を聞いたわ。なんでも異世界から迷い込んだ、滅法強い4人組がいるって

メルセデス:まさか七つの大罪……。王都の新たな都市伝説よね?

ファルメア:どうやら都市伝説ではないみたいなのよ。全員が☆5の実力を持つという七つの大罪。そして、そのうちの一人が、巨人族の女の子で、巨大なハンマーを振るっていたという……

メルセデス:☆5のハンマー使いがいるというの!?


酒場の片隅で静かに飲んでいた四人組の一人で、ピンクのワンピースを着た小柄な女の子が立ち上がった。


少女:お姉さん達、なんだか面白そうな話をしているね。私も混ぜてくれないかな?

ハボット:おい小娘。お主にハンマーは扱えんじゃろう

少女:ちょっと見ててね。よいしょっと……

 

そういうと、少女は酒場の外に出る。

窓から覗くその姿は、あっという間に巨大な影に姿を変えた。

あわてて酒場を飛び出したファルメアたちが見たのは、酒場の屋根の高さを優に超える巨大な少女の姿だった。

少女はパーティを見下ろしながらにっこりと微笑み、こう言った。

 

少女:やあ、僕はディアンヌ七つの大罪の一人なんだ。みんなよろしくね!

 

新たな仲間を加えて盛り上がる一同は、酒場に戻って飲み直すことに。

 

シルヴィア:じゃあ、私達の新たな出会いに乾杯するよ!

ディアンヌ:出会いが僕達を強くする! 僕らの必勝を期して!

全員:かんぱーい

 

決戦

 

※先に動画で御覧ください

 

エレメント・コアとの決戦に挑むシルヴィア、ミナス、ロヴィーサ、そしてディアンヌ

ファルメアとメルセデス、アルフがその様子を遺跡の陰から見守っている。

 

アルフ:勝てますかね?

メルセデス:まあ見てなさいって

 

<第1ターン>
無属性のエレメント・コアにディアンヌとロヴィーサ、シルヴィアの攻撃がヒットする。エレメント・コアの攻撃はシルヴィアに当たるが、シルヴィアのシールドと1周年トロフィーが無効化する

 

アルフ:ミナスさんは攻撃しないんですか?

メルセデス:第2ターンまではゲージを削らずダメージ調整するのよ


<第2ターン>
火属性に姿を変えたエレメント・コア。

ロヴィーサのチャージブレイクでSPを削ると、シルヴィアはサブスキルの「こらえる」を使用。あとの二人はチャージ。

エレメント・コアの攻撃はシルヴィアにあたり、シルヴィアをマヒさせるが、ディメンジョンキューブがそれを無効化する。

 

ファルメア:シルヴィアしか狙わないのね

メルセデス:この4人だと、通常攻撃のターゲットはほぼシルヴィアに固定されるわ

ファルメア;エレメント・コアは、最初の1ゲージ目をわずかに残しているわね

メルセデス:さあ、次のターンからが勝負よ

 

<第3ターン>
エレメントコアは木属性に変化。
セプティムがイフリートを召喚し、パーティの攻撃力を底上げする。

 

ディアンヌ:ありがとう、セプティムちゃん。じゃあ、こっちも仕掛けるよ。えーい!

 

ディアンヌがウィークウェポンを放ち、属性を打ち消すと対ハンマー防御を下げる。

 

ロヴィーサ:終わりにさせてもらうわ!キーリングブレイク!

 

ロヴィーサのスキル技が炸裂し、エレメント・コアの2ゲージ目を大きく削る。
ミナス・シルヴィアのブレイク・アタックがそれに続き、エレメントコアにSPを貯めさせない。
エレメント・コアの攻撃はまたシルヴィアに当たるが、シルヴィアのこらえるが発動するとともに、ディメンジョン・キューブがマヒを解除する。

 

<第4ターン>

エレメント・コアは水属性に変化。
水属性を得意とするディアンヌの強力な一撃に続き、ロヴィーサがウィークウェポンで、属性を打ち消すと、ミナスもウィークウェポンでそれに続く。
瀕死のシルヴィアが不敵な笑みを浮かべてエレメントコアに近づく。

 

シルヴィア:まだやれる……。うぉりゃー

 

シルヴィアの起死回生が炸裂し、エレメントコアのオレンジゲージを削りきる

 

アルフ:シルヴィアさん、すごい……

ファルメア:フォールエクステンションがくるわ

 

エレメント・コアがふっと浮かび上がると、強力な旋風がシルヴィアたちを包む。
シルヴィアが戦闘不能に陥るとともに、ディアンヌ・ミナス・ロヴィーサのバリアとリコの花が一斉に発動し、ギリギリの体力で踏みとどまる。

 

シルヴィア:あとはまかせたわ……

 

<第5ターン>

エレメント・コアは光属性に変化。

 

セプティム:ラスト1ゲージ。皆さん、がんばってください

 

セプティムの召喚したニーズヘッグが毒の霧を吐き、エレメント・コアの体力を削る。
わずかに残った体力で、ディアンヌ・ミナス・ロヴィーサの3人は順番に起死回生を打ち込んでいく。

 

ディアンヌ:いっけー!

ロヴィーサ:甘いわよ!

ミナス:喰らえ!

 

ミナスの最後の一撃が決まると、エレメント・コアはうなずくように前傾し、そのまま爆散。

 

ミナス:勝ったーーー! やったぜ!!!

 


エピローグ

エレメント・コアを1パーティで倒したシルヴィア達は、再び王都で大きな話題となり、ハンマーパーティの歴史に新たな伝説を刻んだ。
戦いの翌日、メルセデスはヴァルハイトのもとを訪れていた。


メルセデス:ヴァルハイト。このディメンジョンキューブを返すわ。ありがとう

ヴァルハイト:どういたしまして。お役に立ちましたか?

メルセデス:今回もこれがないとエレメント・コアを倒すことはできなかったわ

ヴァルハイト:それは良かったです

メルセデス:それから一つ聞きたいのだけど

ヴァルハイト:なんでしょうか?

メルセデス七つの大罪ディアンヌはこの世界の人間ではないわね。彼女もあなたの差金なの?

ヴァルハイト:なんのことでしょうか?

メルセデス:まあ、今はいいわ


ヴァルハイト:(まさかエレメント・コアまでも4人で倒してしまうとは……)

ヴァルハイト:(やはり私に託されたディメンジョン・キューブは、世界を変える鍵だということでしょうか)

ヴァルハイト:(そしてディアンヌ。彼女は確かにこの世界の住人ではないようですが、私の世界の記録にもあのような存在がいたという記述はないですね)

ヴァルハイト:(ここの世界線はもう私の世界とは別の違うものになっているということでしょうか)

ヴァルハイト:(そして、これは!!)

ヴァルハイト:(私のディメンジョンキューブのアクセサリーオプションが、すべて浮遊与ダメUPに変わっているだと……)

(FIN)

 

 

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ハンマーパーティのエルダートレント攻略戦

プロローグ

王都の酒場のアルフ一行。

酒場の一角では、シルヴィア、ミナス、ハンナ、ノエルのハンマー使いの4人が飲んだくれている。

 

シルヴィア:ミナス〜。暇だよ〜。最近なんか面白いことない?

ミナス:(シルヴィアは、酒を飲むと変な絡み方してくるんだよなあ)

ミナス:じゃあ、最近王都で話題になっているモンスター、エルダートレントでも倒しにいくってのはどうだよ

シルヴィア:エルダートレント

ミナス:なんでも、バカでけえ大木の化物で、4人じゃ勝てねえから、3パーティ12人で挑むらしいぜ

ハンナ:モンスター1匹相手に、冒険者が寄ってたかって12人とは情けないわね

シルヴィア:木のバケモンだろ! 私のこの戦斧にかかったらイチコロだよ。私達だったら4人で勝てるね

ミナス:おいおい、マジかよ。

シルヴィア:怖じ気づくのかよ、ミナス。フェアゲングとのレイドバトルで、4人でハンマーをぶっ放して王都のダメージランキングを競った私達だよ

ミナス:まさか。これは熱くなってきたぜー。俺たちの4人のハンマーとウィークウェポンがありゃあ、どんなモンスターだってイチコロだぜ

ノエル:なんだか面白いことになってきたねー

ハンナ:ここはバカばっかりだね。私もつきあうよ

シルヴィア:じゃあ、もう一杯飲むよ! 私たちの必勝を祈って

シルヴィア・ミナス・ノエル・ハンナ:かんぱーい!!

 

それを横目で見ていた、アルフ、セプティム、ファルメア。

 

ファルメア:本気かしらねあの4人

アルフ:心配なので一緒に見に行きましょう

セプティム:それがいいですね

ファルメア:いくらなんでもあの森の災厄と言われるエルダートレントを4人で倒せるとは思えないわ

アルフ:いざとなったら助けに入らないと

 

とりあえず戦ってみよう

翌日、エルダートレントの森を訪れたハンマーパーティの4人とアルフ達。

 

アルフ:本当にやるんですか?

シルヴィア:あったりまえだよ。手出しは無用だよ、アルフ

アルフ:わかりました。でも無理はしないでくださいね

 

森の最深部、巨大なエルダートレントが現れる。

 

シルヴィア:いくよ、みんな!

ノエル:えい

ハンナ:おりゃ

シルヴィア:でやぁ

ミナス:おらぁ

 

次々とウィークウェポンを打ち込むハンマーパーティ。

しかし、エルダートレントがグロウフィールドを放ち、モンスターを呼び寄せるとともに自分に不思議な力をかけている。

 

シルヴィア:ウィークウェポンが効いていない……

ミナス:いや、効いていないんじゃない。あのグロウフィールドっていう技で、ウィークウェポンが無効化されているんだ!

 

そんなハンマーパーティに、エルダートレントの大地のいかりが炸裂する。
一撃でノエルとハンナが戦闘不能になり、なんとか生き残ったシルヴィアとミナスも瀕死に。

 

シルヴィア:なんだこの技は……。スキルが使えない……

ミナス:攻撃、防御、会心が−50%だと……

シルヴィア:関係ねえ、ぶん殴ってやるだけだ

 

シルヴィア達は攻撃するもエルダートレントにほとんどダメージを与えられない。

そこにエルダートレントの無慈悲な2回目の大地の怒りが発動。

 

シルヴィア:調子にのりすぎた……?

ミナス:歌声が……聞こえる……

シルヴィア:ミナス、逃げるよ

ミナス:了解!

 

シルヴィアたちは敗走し、見守っていたアルフ達と合流。

 

シルヴィア:いやー。負けた負けた。こりゃあ勝てないわけだよ

アルフ:やっぱり無茶ですよ

ミナス:諦めるのか?

シルヴィア:うーん。でもこのまま引き下がるのは悔しいなあ

 

そこに、どこからともなくメルセデスが現れる

 

メルセデス:私に作戦があるわ

全員:メルセデスさん!?

メルセデス:あなたたちのエルダートレント対策は、なっていないわ

シルヴィア:エルダートレント対策!?

メルセデス:このパーティでエルダートレントを攻略するためのポイントは3点ね。グロウフィールド対策と、アクセサリ厳選によるダメージのかさ増し、そして大地の怒り対策よ。

 

対策しよう 

<グロウフィールド対策>

メルセデス:まずはグロウフィールド対策よ

ミナス:グロウフィールドって対策はできるのかい?

メルセデス:そのためには、一人だけメンバーを交代する必要があるわね。ハンナ、ちょっとアルフくんと交代してくれる?

アルフ:僕ですか!? 僕の剣ではハンマーのウィークウェポンでダメージを通せないですよ

メルセデス:あなたには、ダメージじゃなくて別の役割があるのよ。私の指示どおりに動いてくれたらいいわ。そして、アルフくんの編成効果による能力の嵩上げが重要よ。ハンナにはアクセサリーの強化を手伝ってもらうわ。

 

<アクセサリ厳選>

メルセデス:次に、アクセサリの厳選ね。まずは、ハロウィンハットを全員で装備よ

ファルメア:ハロウィンハットはエルダートレントに有効な自然与ダメUPを持つ優秀アクセね

メルセデス:その他は、特に有効な状態異常がないので、☆5でアクセサリオプションが3つ付けられれば何でもいいわ。ハンナ、あなたにはアクセサリの強化をお願いするわね

ハンナ:あのデカブツにダメージを与えられる効果を付与するのよね

メルセデス:そう。エルダートレントに有効なのは、「大型与ダメUP」と「硬殻与ダメUP」よ。その2つを中心にシルヴィア達のオプションをつけなおして

ハンナ:よしきた

 

ハンナが猛然とアクセサリオプションの厳選にとりかかる

 

ハンナ:オプションを厳選していると、☆5アクセサリに状態異常付与率UPとかクリティカル発生率UPがつくんだけど、どうする?

メルセデス:どちらも無視しなさい。この際、状態異常付与率UPより硬殻与ダメUPのほうが重要よ

ハンナ:了解、上書きするわ

ファルメア:あぁ、貴重な状態異常付与率UPが……。そして虹の砂が見る間に溶けていく……

メルセデス:エルダートレントを倒すためには必要なコストよ(メガネが光る)

全員:(メルセデスさんがなんか怖い……)

 

<大地のいかり対策>

メルセデス:最後に大地の怒り対策ね。まずはあの男のアクセサリが必要だわ

ヴァルハイト:呼びましたか?

全員:ヴァルハイト!?

メルセデス:待っていたわ。あなたのアクセサリを貸してちょうだい

ヴァルハイト:これはアリーナ用に使っている特性強化済みのディメンジョンキューブですよ

メルセデス:それが必要なのよ。このアクセサリで大地の怒りで付与される封印を2回まで解除できるわ

アルフ:でも一つしかありませんよ

メルセデス:ディメンジョンキューブはあと一つほしいわね。やむをえないわ。トッフォー、ちょっとお店に行って、ディメンジョンキューブを買ってきて頂戴

トッフォー:よしきた

ファルメア:でも、虹の砂はもうないわよ

メルセデス:パーティのプレゼントボックスに溜まったアクセサリを売り払うのよ

トッフォー:おっけー

ファルメア:パーティの虎の子の虹の砂貯金達が……

メルセデス:ハンナは、このディメンジョンキューブに☆5アクセサリを合成して、特性をプラス5にするのよ

ファルメア:☆5アクセサリまで使うの!?

メルセデス:エルダートレント討伐には必要なコストよ(メガネが光る)

全員:(メルセデスさんがなんか怖い……)

メルセデス:そしてシルヴィアにはこれも渡しておくわね

シルヴィア:これは……

 

決戦エルダートレント

エルダートレントとの決戦に挑むシルヴィア、ノエル、ミナス、そしてアルフ。

ファルメアとメルセデス、セプティムがその様子を木陰から見守っている。

 

ファルメア:本当にこれで勝てるの?

セプティム:アルフさん達大丈夫でしょうか?

メルセデス:まあ見てなさいって

 

※先に動画でご覧ください

 

<第1ターン>

ノエル:ノエル、いっきまーす。よいしょっ!

 

ノエルのウィークウェポンがエルダートレントに炸裂する

 

ファルメア:1ターン目からウィークウェポン!? グロウフィールドで無効化されてしまうのでは?

メルセデス:まあ見てなさい

アルフ:行きます! 森の化物め。こっちが相手だ

 

アルフが盾を構えてエルダートレントを挑発

 

ファルメア:アルフくんは挑発!? しかもあの位置は……

メルセデス:そう。エルダートレントの攻撃範囲の死角からの挑発よ。これによって、グロウフィールドが出せなくなるとともに、アルフくんへの攻撃手段がないエルダートレントは行動できなくなるわ

シルヴィア:私がぶっ倒す。そりゃあ!

ミナス:イヤッホォ! 喰らえ!

 

シルヴィアとミナスのぶっとばしがエルダートレントの緑色の1ゲージ目のヒットポイントの大半を削り取る

 

ファルメア:遠隔攻撃スキルであの威力は半端ないわね

メルセデス:硬殻与ダメUPと大型与ダメUPをガン積みしたアクセサリーの威力よ。


<第2ターン>

ノエル:盛り上がってきたねー。でっかいの、いっくよー!!

 

ノエルがハッピーラブリーインパクトが炸裂。エルダートレントのHPの緑ゲージが消し飛び、黄色ゲージを削っていく。

 

ファルメア:ダメージ9999。凄まじい威力ね。まだウィークウェポンは一回しか当ててないのに……

メルセデス:編成効果を含めたノエルの攻撃力は1959よ

ファルメア:1959。ノエルって星4よね!?

メルセデス:ハンマーパーティのノエルにレア度の尺度を当てはめるのは意味がないわ。アルフくんとシルヴィア、ミナスの編成効果が全てノエルの攻撃力にプラスされるともに、仲間一人につき攻撃力を5%高めるノエルの自己バフが凄まじい攻撃力を生むわ

ファルメア:恐るべしお祭り大好き娘ね……

 

アルフは2回めの挑発。

シルヴィアとミナスのウィークウェポンで黄色ゲージを削るとともに、対ハンマー防御を−90%まで下げる。

エルダートレントはアルフの挑発で動けない。

 

メルセデス:さあ、次ターンが勝負よ。このターンで残った黄色ゲージと次のオレンジゲージを削り切れるかどうかにかかっているわ

ファルメア:オレンジゲージまで削り切らないとだめなの?

メルセデス:そう。ゲージがなくなると次のターンに大地の怒りがくる。4ゲージあるエルダートレントは基本的には最低3回の大地の怒りを放ってくるだけど、1ターンで2ゲージ分のHPゲージを削ることで、大地の怒りを2回に抑える事ができるわ

セプティム:それができないとどうなるんですか?

メルセデス:シルヴィア達の持つディメンジョンキューブはスキル以上を2回までしか治すことができないの。大地の怒りを3回くらうことは、攻撃手段を無くすことを意味するわ


<第3ターン>

メルセデス:それじゃあ、セプティム頼むわ。

セプティム:わかりました。お願い、力を貸して、イフリート!

 

イフリートの獄炎がエルダートレントを包みダメージを与えるとともに、味方の攻撃力を高める。
そして、ハンマーの3人が殴りかかり、あっという間にオレンジに突入したHPゲージを削っていく。

 

ファルメア:すごい威力ね。3人のほとんどが1万に近いダメージを与えている

セプティム:でもミナスさんの攻撃でも、オレンジのゲージが少し残っちゃいましたよ

ラビィ:俺にまかせろ、やるぜ、それ!

 

ラビィの一撃が最後に残ったオレンジゲージを削り切る

 

メルセデス:勝ったわ(メガネが光る)

セプティム:反撃がきます

 

エルダートレントの大地のいかりがパーティを襲う。

4人はなんとか生き延びるが、能力値が大幅に低下し、スキルが封印される

 

<第4ターン>

ディメンジョンキューブが発動し、シルヴィアとミナスの封印が解除される。

スキルを封印されたノエルとアルフの攻撃はエルダートレントに全く通らない。

 

シルヴィア:私がぶっ倒す。チェインダウン!
ミナス:熱くなってきたぜ! 喰らえ!! チェインダウン!

 

チェインダウンが、二人の低下した能力値をエルダートレントに反転付与する
そして、エルダートレントの2回めの反撃。大地のいかりが炸裂し、シルヴィア以外の3人を戦闘不能にする

 

アルフ:あとは任せました……

ミナス:ねえさん、あとは頼んだ……

 

セプティム:なんで、シルヴィアさんだけは大地のいかりでダメージを受けていないんですか?

メルセデス:いいところに気づいたわね。これが大地のいかり対策の2つ目、イフリートペンダントの威力よ

ファルメア:イフリートペンダント!

メルセデス:もともと炎属性のシルヴィアが、セプティムの召喚したイフリートとイフリートペンダントでその属性を強化されて、大地のいかりのダメージをほぼ無効化するわ。あとはシルヴィアとエルダートレントの殴り合いよ。

 

<第5ターン以降>

シルヴィア:とうとう一対一になったわね、エルダートレント! これを食らって無事でいられる!?

 

シルヴィアのボルケーノアックスがエルダートレントを炎に包み、残された赤ゲージを大きくけずる。

エルダートレントの反撃は、シルヴィアを後方にふっとばし、束縛を付与する。

シルヴィアはその位置から2度めのボルケーノアックスを撃ち、エルダートレントにSPを貯めさせない。

エルダートレントがグロウフィールドを繰り出し、自身の周囲をモンスターで囲うとともに、シルヴィアに猛毒を付与する。

 

セプティム:ヴィロームお願い

 

セプティムの幻晶獣がシルヴィアの束縛を解除し、邪魔なモンスターを排除

 

シルヴィア:ありがとな、セプティム。これで最後だ!

 

シルヴィアの起死回生がエルダートレントを貫き、エルダートレントが爆散。

 

シルヴィア:勝った!勝ったーー! よーし一杯やろうぜ!!

 

エピローグ

1パーティでエルダートレントを倒したシルヴィア達は、王都で大きな話題になり、ハンマー使いの歴史に新たな伝説を刻んだ。
戦いの翌日、メルセデスはヴァルハイトのもとを訪れていた。

 

メルセデス:ヴァルハイト。このディメンジョンキューブを返すわ。ありがとう

ヴァルハイト:どういたしまして。お役に立ちましたか?

メルセデス:これがないと、エルダートレントを倒すことはとてもできなかったわ

ヴァルハイト:それは良かったです

メルセデス:それから一つ聞きたいのだけど

ヴァルハイト:なんでしょうか?

メルセデス:こんな能力のアクセサリを作る技術は、この世界のどこにも存在しないはずなんだけど……、あなた達は一体どこから来たのかしら?

ヴァルハイト:なんのことでしょうか?

メルセデス:まあ、今はいいわ

 

ヴァルハイト:(まさか我々の世界を闇に閉ざす一因となったエルダートレントを4人だけで倒してしまうとは……)
ヴァルハイト:(私に託されたアクセサリにこんな使い方があったとは驚きです。これは確実に我々の未来を変える出来事になりそうですね)
ヴァルハイト:(そして、これは!!!)
ヴァルハイト:(私のディメンジョンキューブのアクセサリーオプションが、すべて硬殻与ダメUPになっているだと……)
(FIN)

 

セブンズストーリー
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ラビィ姫 〜恋するニンジン畑〜<後編>

こちらの記事は後編になります。

※前編はこちら

 

前回のあらすじ

ラビィは実は女の子、そして亡きラビット王国のお姫様だった。
マモノから自分を守って戦うアルフの姿に心がときめくラビィ。
ラビィのニンジン畑に恋するハートニンジンが実るようになり、ラビィは自分の恋心に気づいた。

 

はじめてのキス

ファティアに着替えさせられたことをきっかけに、様々な武器が使えるようになったラビィ。
今日はロッドを持って戦闘に参加。

 

ラビィ:(どうしよう。最近アルフの顔を見ると、ドキドキする)

ラビィ:(もっと自然にしないと……)

アルフ:ラビィ、今日の回復役はまかせたよ!

ラビィ:お、おう! まかせろ!!

 

今日は光のダンジョン超級に挑むことになっていた。

 

ラビィ:光のダンジョン超級にアルフがソロで挑むなんて、珍しいな

アルフ:たくさんの人数で挑むよりも早く強くなれるような気がするんだ。それにソロじゃないよ。ラビィが一緒じゃないか。こんなに心強いことってないよ

ラビィ:(こいつは、こんなクサいセリフを真顔でいえるんだよな……)

 

頬が熱くなるのを感じて、ラビィはうつむく

 

アルフ:どうしたんだ?ラビィ

ラビィ:な、なんでもないよ!

ハボット:どっせい! どうやら忘れられとるようじゃが、わしもサポートメンバーとして参加するからのう

アルフ:あはは。忘れていませんよ。ハボットさんもよろしくお願いしますね

ハボット:鉱石集めは任せてくれ

 

ダンジョンを進む3人。道中に現れるスネークやウィスプにアルフが攻撃を受けるたびに、ラビィはロッドを振り上げて回復する

 

ラビィ:あー、アルフが噛まれた! 回復!!

アルフ:ラビィ。そんなに一々回復してくれなくても大丈夫だよ

ラビィ:でも、スネークの毒が回るかもしれないだろ。ほら傷をみせてみろよ

ハボット:(若いもんはおアツいのう。でもちょっとはワシのことも回復してほしいぞ……)

 

ダンジョンの深部でウレキサイトが現れる。
さすがの強敵にアルフ達は苦戦する

 

ハボット:ワシはここまでのようじゃ。先に離脱させてもらうぞ

アルフ:わかりました。ハボットさんは下がっていてください

ラビィ:アルフは大丈夫か? 一度撤退して準備したほうが……

アルフ:ここで負けるわけにはいかないんだ。ラビィやみんなを守るために、もっと強くならないと

ラビィ:(アルフ……)

 

ウレキサイトにアルフのシャイニングブレードが炸裂。
トドメを刺したかに見えたその瞬間、巨大なウレキサイトの体がラビィの方向に向かって倒れてきた

 

アルフ:あ、あぶない!

アルフはラビィを横から抱きかかえて、地面に転がり、間一髪でウレキサイトの下敷きになるのを回避した。

 

倒れた衝撃でウレキサイトは爆散。
ラビィの上にアルフが覆いかぶさるような形になり、向き合う二人。

 

ラビィ:(そんなに見つめられると、恥ずかしいよ)

 

ラビィは目を合わせられない。頬が上気してアルフを正視できず目を閉じるラビィ。

 

ラビィ:(だめだ。こんなんじゃ、ドキドキしているのがバレちゃうよ)

 

次の瞬間。アルフがラビィにキスをした。

 

ラビィ:(な、なんでー!!!)

 

二人の恋は加速していく。

 

決戦前夜のセプティム

各地の遺跡で魔族の手から幻晶獣を取り戻したアルフ一行。
明日は船に乗り、いよいよ魔王のいる魔族領に乗り込むことになっていた。
決戦に向け、パーティにとっては最後の休息の夜。

 

セプティム:ここにいたんですね

アルフ:セプティムさん。その格好は?

セプティム:この服はファティアさんが作ってくれたんです。ちょっと大胆……でしたでしようか?

アルフ:とても良く似合っていますよ。そのアクセサリーは……

セプティム:これはマチハの花。冒険の最初にアルフさんが見せてくれた思い出のお花です

アルフ:覚えていてくれたんだ

 

少しの沈黙のあと、セプティムは意を決したように言った。

 

セプティム:私……アルフさんが好きです!

アルフ:!!

セプティム:言っちゃいました……

アルフ:でも僕は……

セプティム:分かっています。でも、明日からの戦いで私達は命を落とすかもしれない。最後になるかもしれないから、私は自分の気持ちをちゃんと言葉にして伝えたかったんです

アルフ:好きになってくれてありがとう。でもごめんなさい。僕には他に好きな人がいます

セプティム:うん。知っていました。そして、私こそ自分の記憶を取り戻す旅を一緒にしてくれたアルフさんに感謝してます。本当にありがとうございました

アルフ:セプティムさん……

セプティム:ラビィさんが待ってます。行ってあげてください……。私のことは大丈夫です

 

セプティムはそう言うと、にっこりと笑った。
アルフが去り、一人残されるセプティム。木陰からファティアが姿を現す。

 

セプティム:私……。フラれちゃいました。

 

セプティムの目から大粒の涙があふれる。
ファティアはセプティムを抱きしめる。

 

ファティア:あなたはがんばりましたわ

セプティム:ファティアさん……、見守っていただきありがとうございました

ファティア:とてもかっこよかったですよ

セプティム:ファティアさん、もう一つお願いしてもいいですか?

ファティア:私に出来ることなら何でも言ってちょうだい

セプティム:私の髪……切ってくれませんか?

 

決戦前夜のニンジン畑

アルフ:ずいぶん探したよ。こんな夜にニンジン畑で収穫かい?

ラビィ:明日から忙しくなるから、最後に手入れをしておかなきゃな。アルフこそ、どうしたんだよ。セプティムのところに行ってたんじゃないのか?

 

収穫した恋するハートニンジンを後ろ手に持って隠すラビィ。
恋するハートニンジンは、暗闇でピンク色に光っている。

 

アルフ:ラビィ、君のことが好きだ。この戦いが終わったら結婚してほしい

ラビィ:オレみたいな……、こんな男みたいな性格のオレでいいのか?

アルフ:君じゃなきゃだめなんだ

 

ラビィの鼓動にあわせて恋するハートニンジンの輝きが強くなる。
地中に埋まったたくさんのハートニンジンが輝きはじめ、ニンジン畑は幻想的な光に包まれる。

 

ラビィ:オレもアルフのことが大好きだ。これからもずっと一緒だからな

 

恋する二人の影が、ピンク色に輝くニンジン畑の中で重なる

 

エピローグ

その後、魔族領に渡ったアルフたちは魔王を倒した。
魔王によって魔族に姿を変えられてたラビット族たちの姿も元の戻り、かくしてラビット王国は魔王の手から解放された。

 

ラビィはラビット王国の7代目の女王となりアルフと結婚。国中から祝福を受けた。
二人はたくさんの子宝に恵まれ、ラビット王国中興の祖と呼ばれるにいたる。
そんなラビット王国の第7代の活躍は、セブンズストーリーとして人々に長く語り継がれることとなった。

 

セブンズストーリーには、魔族領に渡ったアルフたちの一行の召喚士が幻晶獣を自由自在に操り、たった一人で魔王軍の半数以上を退けた活躍が語られている。
魔族から「銀髪の悪魔」と恐れられたその活躍の源泉が、一つの恋の終わりによる壮大な八つ当たりであったことを知るものはいない。
(FIN)

 

<公式によるキャラクター紹介>

 

セブンズストーリー
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